【非鐡の旅S】ANAとJALを「勝手に応援」仮想旅
Part3
■はじめに
コロナウイルス感染症に伴って海外旅行に行けなくなってしまい、もう1年半が過ぎている。これに伴って各航空会社の収支も厳しくなっているが、それを補う意味もあり、チャーターフライトやその他のプランが特別に企画されたりしている。この旅行記シリーズは、そのような企画に便乗して、売り上げに少しでも貢献しようとするものであり、今春以降2回ほど実施してきている。
1回目(2021年4月)
・翼のレストランHANEDA(ANA機内でビジネスクラスのランチ)
・ANAの機内食通販
・JALのリモート工場見学とカップめん等(おまけ)
2回目(2021年6月)
・アジアンジェット台湾(JAL機材でチャーターフライト+台湾風機内食)
・ANAオリジナルカレー(売店購入)
今回の主な目的は、ANAが実施している「フライングホヌ」を使用したチャーターフライトである。フライングホヌとはオール2階建てのエアバスA380のことであり、ハワイ航路用として3機の導入が決定されたのであるが(詳細はもっと複雑であるが、長くなるので省略)、コロナ禍によって「持て余し」気味になっていたものである。そこで、昨年度から時折チャーターフライトが企画されているのだが、なかなかの人気のようであり、抽選倍率も高いということであった。
いつもは成田空港発着であるが、今回初めて新千歳空港発着のプランが発表された。「どうせ当たらないだろう」と思ってビジネスクラスを申し込んでみたら、まさかの当選であった。ということで、北海道詣でである。
経費の関係から、往路はLCC、復路は特典航空券で移動することにした。
なお、今回も「ANAばっかり」にならないよう、JALの要素も加えることにしている(最後に記載するが、ANAに追従してJALも夏になってから販売を開始した「機内食の通販」である)。
@新千歳空港にて
■2021.9.19
自宅最寄駅発5時台の列車で成田空港に向かい、7時30分発のLCCに乗るべく手続きをした。7時頃に搭乗ゲートを通り、バスで飛行機へ。
その途中、係留中のホヌを1機発見した。今日は私が搭乗するホヌは、成田発2泊3日のツアーとして昨日のうちに成田を出発して新千歳に行っているので、あれとは違う機材である。
@兄弟発見
定刻より少し早い、9時20分前に新千歳に到着した。
さて、念のため早めに移動したが、受付は10時〜11時半、搭乗は12時まで(離陸は13時頃)ということで、時間が有り余っている。「無料バスにでも乗ってアウトレットにでも行こうか」と思ったが、コロナ禍もあってバスは運休中。仕方なく、適当に空港内を散策して、10時を過ぎるのを待ってからカウンターに向かった。
@カウンター付近
旅程表を渡して、搭乗券などを受け取った。今回は「ビジネスクラス通路側席」を取っており、値段は39,800円也。成田で実施しているチャーターよりかなり安いが、その理由は、今日の場合は「ハワイ風の機内食」ではなくて通常の国内線プレミアムクラスの軽食だからである。なお、外を見るには窓側席の方が良いが、そうすると値段が1万円上がってしまうので、プレミアムエコノミークラス窓側席と同じ値段でビジネスに乗れる通路側にしている。
@搭乗券・案内書・ステッカー
手続きを終えてから、近くの別カウンターに移動して記念品を受領。この時点でもまだ10時15分くらいであるため、カードラウンジに行って時間調整をすることにした。
3階にあるラウンジへ行き(到着時も利用可能)、まずは記念品の確認である。
大きな紙袋の中は、ホヌのリュック(子供用)とアメニティセット、搭乗記念書とタグである。
@こんな感じ
薄っぺらい袋の中は、チラシ(裏が塗り絵)とペン、ウェットティッシュである。なお、袋の外面には500円の金券(空港内売店で利用可能)が付いている。利用期限が今日中であるため、忘れずに使わなければならない。
@こんな感じpart2
ずっとラウンジにいてもつまらないので、11時過ぎに退室し、まずは屋上デッキに行ってみたが、大混雑であった。どうやら、ホヌを見るために人が集まっているらしい。
階下に降りて、500円の金券を使ってスープカレーの素を買い、11時45分頃に荷物検査を通り過ぎた。
フロアで人だかりがあるので何かと思ったら、ホヌ3兄弟(姉妹)の着ぐるみとの撮影会であった。子供向けの行事だな、と思って眺めていたが、せっかくなので自分が入るのは遠慮して「着ぐるみだけ」で撮影させてもらうことにした(私の撮影直前になって、ラニ・カイ・ラーのうち赤色のラーが消えてしまったので、並んでいるうちに撮っていた部分を右上に追加)。
@卒業写真的に追加
12時過ぎたので、バスラウンジへと向かった。新千歳空港ではあまり使用されていないバスラウンジであるが、今日は大混雑である。電光掲示板の行先は、ちゃんと「札幌」となっていた。
@もちろん
ビニール風船を配っている人がいたので1つもらい(合言葉が必要)、12時20分頃にバスに案内された。しばらくして出発し、敷地の隅に係留されているホヌへと向かっていった(混雑を避けるためにバス下車後の撮影は遠慮するように言われていたので、車内から表紙写真を撮影)。
機内に入り、ビジネスクラスがある2階へ。歓迎のデコレーションが待ち構えている。
@いらっしゃいませ
今日の私の席は、ビジネスクラスの前から2列目であり、かなり前方である。設備も当然新しく、個人用電源は当然あり、コントローラーもタッチバッドで操作できるものであった。今日はフルフラットにしている暇はないが、これに乗って長距離路線に乗れば楽だろうな、と思わせる座席であった。
@今日はすぐに降りますが
出発までまだ時間があるため、ビデオプログラムから「孤独のグルメ」を選んでしばし視聴(私の国際線搭乗時によくあるパターン)。
出発に必要な書類の到着が遅れているということで、なかなか機体が動き出さない。予定の13時をしばらく過ぎて、13時20分頃になって安全用ビデオがやっと上映された。
@3人が出演
ビデオが終わり、やっと機体が動き出した。窓の外では、数多くの関係者がお見送りをしている(私の座席は通路側であるが、通路に近い側(ビジネスの場合、通路から離れている席もある)であるため、なんとか望遠を使ってその様子をデジカメに収めることができた)。
@行ってきます
今日はチャーターフライトであり、密にならないよう他団体とは隣席にならないようにしているため満席ではないが、それでも客室乗務員は19人もいるという。さすがに、世界最大の旅客機である(翌日の報道によると、乗客は373人であったとのこと)。
滑走路をタキシングして端まで行き、加速して飛び立っていった。大きな機体なのでまったり飛び上がると思ったが、意外に早く宙に浮いた。エンジンが4発あるからであろうか。
しばらくしてから、お待ちかねの機内食である。
@ビジネスクラス用
せっかくなので、スパークリングワインを頂いた。食事の量は少ないが、後追いでエビスビールも頂く。左上の箱の中にあるのはフィナンシェであるが、これは食後にコーヒーと共に頂いた。
しばらくしてから、ハワイの観光案内ビデオが上映された。
@ハワイの雰囲気に
ハワイには鉄道がないため、これまでは行ってみようとは思っていなかったが、コロナ禍が落ち着いたら、この機材で行ってみたいとも思う(なお、ハワイでは鉄道が建設中であり、近い将来に一部開業されるという。であれば、訪問する理由は成立する)。
今日の航路は、釧路や女満別、稚内や利尻礼文を経由して新千歳に戻るルートである。「右手にサハリンが」というアナウンスがあったので、ドアまで行って外を眺めてみた。
@それ以外は機体カメラから外を見る
さて、旅程も後半であるため、航路図(ルート全体)を写真に撮ろうとしたが、なぜか私の席の画面では全体図が示されない(飛行している付近しか表示されない。隣の席の画面ではちゃんと表示されている)。あれこれ設定を変えたが、どうしても表示されないので、諦めてしまった。
@代わりに出発前に掲示されていたお手製航路図を
最後に、抽選会が行われた。トートバッグ5人、旅行券3人、ホテル宿泊券2人、モデルプレーン2人である。当然、当たらなかった(旅行券は欲しかった)。
南側からアクセスし、15時20分頃に新千歳空港に着陸した(ターミナルの屋上デッキはとてつもない人だかりであった)。敷地の端までタキシングして係留され、戻りももちろんバスでの移動である。
@お疲れさまでした
ターミナルに戻り、15時54分発の列車で札幌へ向かった。
今日の宿泊地については、当初は留萌を予定していた。というのも、沿岸バスの「ましけ号」が存続の危機であり、時折運休になるくらいであったので、それの応援も込めて乗ろうと思っていたのである。ということで、留萌のホテルも予約していたのだが、9月6日から肝心の「ましけ号」が再度運休になってしまった。ということで、今日は普通に札幌で泊まるだけである。
札幌到着後、大通り公園付近にある安ホテルまで歩いて行って投宿。
■2021.9.20
今日はただ暇な1日である。ということで、札幌の鉄道乗り潰しである。
まずは、札幌市電である。大昔に乗ったことはあるが、2015年に大通り付近がつながって環状線となったため、その部分に乗る意味も込めている。
@新型車両
7時過ぎにホテル最寄駅から乗車して、ひたすら環状線を1周した。途中下車をするのであれば、どサンこパス(1日乗車券でたったの370円)が便利であるが、今日はただぐるっと回るだけである(1乗車200円)。
続いては、地下鉄の制覇である。仕事の関係で一部分はかなり乗車しているが、それ以外は乗り残しが多い。地下鉄は景色が見えないため、これに乗るために旅行しようとする気にはなれないが、今日は「やることがない」「でも札幌にいる」という条件が揃っているため、やってみることにしたのである。
@これを大活用
まずは南北線で麻生へ行き、折り返して真駒内へ(南北線制覇)。大通に戻ってからは東西線で宮の沢へやってきた。
さすがに乗りっぱなしでは「つまらない」の二乗になってしまうため、ここで外に出て少し街歩きである。まずは駅近くにある気になっていたパン屋に行って札幌名物の「ちくわパン」とカレーパンを買い、それを齧りながら歩いて「白い恋人パーク」へとやってきた。
ここに来たのは、施設に入るためではない。敷地内に「白い恋人鉄道」という子供向けの鉄道があるのだが、それが老朽化に伴って来月いっぱいで廃止になるという。「廃線」「廃止」という語彙の響きに弱いので、つい来てしまったのである。
@こんな鉄道
あくまで子供向け遊具的乗り物であるため、見るだけである。10時20分発の列車を見届けてから、宮の沢駅に戻った。
続けて東西線で大通に戻り、東豊線で栄町へ。折り返して福住へ向かった(東豊線制覇)。大通以南は、以前に札幌ドームへ行った際に乗車済みであったが、せっかくなので再訪し、天気も良かったので福住駅からドームまで歩いてみた。
その後は福住から大通まで戻り、東西線で新さっぽろへ。JR新札幌から快速に乗って、新千歳空港へと向かった。
帰りは、JAL便の特典航空券である。
@右側に小さくホヌが見える(ラウンジより)
上記の写真で右隅にホヌが係留されているのが見えたので、ネット上で9月18日からの2泊3日のチャーターツアーの旅程を調べてみたら、今日の出発時刻は15時00分であった。奇しくも、私が乗る定期便も15時00分発である(当初は17時発を押さえていたが、留萌泊が消えた後に16時発に変え、列車の時刻もあまり調べないで実施した今日午前中の乗り潰しが予想よりもさくさく進んだため、空港到着後に15時発に変えていたのである)。
もしかして接近遭遇(離陸直前・直後を見られるかも)と思ったが、こちらの出発が遅れてしまい、あまり近づくことはできなかった(ただし、離陸の様子は望遠で撮ることができた)。
@あちらは成田へ(私は羽田へ)
■おまけ
さて、今回はANAのチャーター便がメインであったため、JALの色が薄い。ということで、JALもついに売り出した機内食の紹介である。
ANAの機内食は、どちらかというと「エコノミークラスで提供されている内容を忠実に再現した」という感じであったが、後発のJALの機内食は、「特別に企画された」という感じであった。3種類×2食ずつ(合計6食)で5,890円。1食当たり千円弱となかなかの割高であるが、「応援」だから構わないだろう。
@「4種だしの旨み やわらかかつ重」
@「かつおだし香る豚肉の生姜焼き重」
@「いろいろ野菜と塩だれ から揚げ重」