【petit-tetu】シカゴ市内散策

■はじめに

 カナディアン号に乗りに行った際、復路がシカゴ乗り継ぎとなった。時間もたっぷりあったため、鉄道車両の展示もある科学産業博物館に訪問し、また市内の鉄道にも乗ってみることにした。

@シカゴ市内にて

■2016.5.7
 ウィニペグ空港へは路線バスもあるが、今回は7時10分のフライトということで、5時過ぎにホテルからタクシーで向かった。
 空港内は国際線と米国行が分かれており、うっかりすると間違えそうである。まだカナダ国内であるが、待合室に入る前に米国関税の書類も提出してしまうため、立場上はもう米国内である。
 そんな微妙な立場で、朝日を眺める。

@天気よし

 CRJの小さな機体であるアメリカン航空に乗り込み、約2時間のフライトでシカゴに到着した。
 空港の敷地内をひたすら歩き続け、鉄道駅に辿り着いた。鉄道(CTA)の料金は2.5ドルであるが、空港利用の際だけは5ドルである。よく見てみたら1日乗車券が10ドルだったので、それを買うことにした。

@券売機の案内通りに買えばよい

 改札を通り、列車(ブルーライン)に乗り込んだ。すぐに出発。
 空港内は地下鉄になっているが、すぐに外に出た。高架状になっており、その左右は高速道路に挟まれている。前方も見渡せるため、そこから景色を眺め続けた。

@定位置

 40分ほど乗車してからダウンタウンのループ線内で乗り換え、ランドルフ/ワバッシュで下車した。ここからメトラという別の列車に乗って、博物館の最寄駅に行くためである。
 向かう先はメトラのミレニアム駅であるが、これがまたどうやっても見付からない。ミレニアムパーク内の地図にも書いてないし、道路上の標識にもいっさい書いていないのである。
 あれこれ探しているうちに、公園の南側の高架上から線路を発見することができた。奥を覗くと、やはり公園の下に駅があるはずなのだが、肝心の入口が見付からないのである。
 自力での発見は諦めて人に尋ねたが、1人目:違う駅と勘違いして違う案内をされた、2人目:シカゴの人ではなかった(親切に携帯で探そうとしてくれたが)、3人目:明らかに違う内容(1人目と同じ感じ)という感じで、まったくダメである。地図を片手に歩き回っていると、男性が「何か探しているのか」と聞いてきたので、ミレニアム駅のことを訪ねると、やっとここで正解が出てきた。
 要するに、公園側に来てはダメなのである。駅の入口は、ノース・ミシガン・アベニューの「公園側」ではない西側、ウェスト・ランドルフ・ストリートの南側の交差点部分にある小さな入口なのである。ここに辿り着くまで、結局1時間弱もかかってしまった。

@長々と書きましたが、暇つぶしに噂のあの人のビルでもご覧ください

 券売機で切符(3.75ドル)を買い、ホームへと向かった。北米にありがちな2階建て車両であり、適当な車両の2階に上がってみたが、車内はなんとも変なデザインである。中央部分は意味不明な空間になっており、また収納式の椅子もあるが、それを使用すると最後部(私が座っている場所)にいる人は外に出られなくなるという、なんとも奇妙なものなのである。

@機能的ではない?

 11時30分、定刻に列車は動き出した。出発後5分くらいで、車掌による検札があった(北米は検札なしの列車が多いが、やはり切符をきちんと買ったからにはチェックをしてほしいと思う)。
 ミシガン湖沿いに走るが、湖は家々の合間から少しだけ見えるだけである。12分ほど走り、博物館の最寄り駅である「55・56・57ストリート」に到着した。

@先頭のデザインも奇妙

 ここから博物館までは徒歩5分程度であり、迷うことはない。
 早速建物に入ったが、すぐに出迎えてくれるのが銀色一色の車両「パイオニア・ゼファー」号である。実はこの車両はチケットブースの手前にあるため、お金を払わなくても見ることが出来るのであった。

@流線型

 18ドルのチケットを買い、内部の展示を見る。鉄道関係の展示はSLと市電、あとはジオラマ程度だけだが、航空機や潜水艦、その他科学関連の実証展示なども多くあり、時間潰しにはちょうど良い施設である。

@SL

 あれこれ展示を見終わり、あとは市内に戻るだけである。
 再びメトラに乗ってもいいのだが、少し運賃が高いし、それにCTAの一日乗車券があるのでこれを活用した方が得策である。博物館の目の前にCTAのバス停がありすでにバスも停まっていたので、運転手に「鉄道駅は通るか?」と尋ねると「もちろん」ということだったのでそれに乗り込み、鉄道のグリーンラインと交差するところで乗り換えて市内へと戻ってきた。
 さて、時刻はまだ14時前であり、17時25分のフライトまで少し余裕がある。そういうわけで、ブルーラインに乗ってアムトラックのユニオンステーションまで行ってみることにした。
 ユニオンステーションは、想像通りに壮大な駅舎であった。そのうち、カリフォルニア・ゼファー号に乗ってサンフランシスコからここまで来てみたいものである。

@そのうちに

 さて、シカゴ市内のもう一つの鐡ネタは、ループ線にある平面交差である。ブルーラインで市内に戻り、ループ線に乗り換えてその場所へと向かった。
 平面交差をする場所は、クラーク/レイク駅の西側である。しかも平面交差だけではなく、交差せずにほぼ90度で曲がる線路もあるため、この上なく複雑な構造になっているのである。

@こんな感じに

 平面交差を確認し、意味もなくループ線を1周してから、ブルーラインに乗り換えて空港へと向かった。

 

■ 鐡旅のメニューへ戻る

 「仮営業中」の表紙へ戻る

inserted by FC2 system