【petit-tetu】鉄道文学+保存鉄道+α
(「プチ鐡」では、写真を中心に簡易報告的に著します)

 今秋、姫路文学館で「鉄道と旅と文学と」という企画展が催されている。1年前に『鉄道文学の旅』を上梓した身としては、これはぜひとも観ておかなければならない。しかし、姫路までただ行って帰って来るだけでは、旅費がもったいない。
 そこであれこれ考えて、廃止になった鉄道を動態保存し毎月第一日曜日に体験乗車を行っている「柵原ふれあい鉱山公園」も訪問することにした。必然的に、日程は11月の最初の週末となった。
 それだけでも味気ないため、昨今巷で話題のB級グルメも加えることにした。津山の「ホルモンうどん」などは一気に有名になってしまったが、まだまだ知名度もB級なものはたくさんある。

2010.11.6 加古川+姫路
 羽田から伊丹へ飛び、阪急蛍池までは歩き梅田へ。JR大阪から岡山までの乗車券を買う。9時45分の新快速に乗り、加古川には3分遅れの10時40分に到着。加古川といえば「かつめし」。駅から歩いてすぐの喫茶店で頂くことにした。

@ここの店では「カツライス」となっている。牛肉が基本。

 姫路まで移動し、文学館までは徒歩で30分程度。企画展を見る。一部作家に関する展示を覗いて、出品者の好意により写真撮影も可能とのこと。メモを取りながらあれこれ観察する(大変参考になった)。
 
@入口付近と、展示のジオラマの一例(三浦綾子の『氷点』がイメージ)。宮脇俊三氏の貴重な資料も展示されていたが、それは撮影不可。

 そのまま岡山まで移動してもいいのだが、まだ時間も早いため、和気で途中下車をする。ここは同和鉱業片上鉄道(平成3年廃止)という私鉄のローカル線が交差していた駅である。駅付近から、近場の廃線跡(自転車道として整備されている)を、約40分かけて歩く。
 
@廃線跡は「片鉄ロマン街道」と名付けられている。歩いてすぐ、鉄橋がそのまま活かされた場所がある。

 和気から岡山までは、JRに乗ってうつらうつらとする。航空券とパックでツアーになっている安ホテルに投宿。
 岡山といえば「えびめし」。店で食べてもいいのだが、テイクアウトの店で買い、ホテルの部屋で日本シリーズを観ながらつっつく。

@えびめし(パック入りなので盛り付けは適当)

11.7 柵原へ
 天気は雨。岡山駅前バスターミナルから路線バスにのり、美咲町内の高下バス停までは約1時間20分。歩いて3分ほどのところにある中鉄北部バスの同名バス停まで行き、乗り換える。雨は上がっているが底冷えがする。
 ふれあい公園では、すでにディーゼル車両の暖気運転がなされ、しばらくすると試運転も始まった。その様子を眺め続ける。私と同じような輩が数人、それを見守っている。
 
@暖気運転中。駅長猫のコトラも作業確認中(でも寒かったので、これ以降は毛布に籠ってしまった)

 10時の始発と次の10時30分発に体験乗車し、それからは構内を散策したり駅長のバッジなどを買ったりする。
 11時前になったため、歩いてほど近くにある「たまごかけごはん」の店へ行く。日本人なら誰でもしっているこの食べ方、美咲町出身の岸田吟香氏が広めたとも言われているもので、最近は地元のグルメとして専門店がちらほらと出来ている。
  
@500円のセット(黄ニラ水餃子付)。たまごかけごはんは、6種類のタレで味わう(ラー油ねぎと、黄ニラが良かった)

 廃線跡を辿る自転車道を歩き約1時間弱、吉井町内のバス停(周匝)から岡山駅へ戻る。

@途中にあった、美作飯岡駅跡(廃線跡と自転車道は、すべて一致しているわけではないので要注意)

 岡山駅構内のスーパーで黄ニラがあったので買ったのだが、通常のニラの3倍くらいの値段であった。調理方法はこれから考える予定である。ついでに、総菜コーナーにあった「津山ホルモンうどん」と「ひるぜんやきそば」も購入。写真にするほどでもないだろうから、省略。

 

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