台鉄・落穂拾い(しかし新ネタ)の旅

■はじめに
 約11か月ぶり、そして6回目の台湾である。今回も特に目的というものはなく、「特典航空券でどこかに行こうと考えた」→「12月の前半ならば閑散期なので、台湾なら17,000マイルで行くことができる」という短絡的な考えによるものである。
 往路については朝早くに羽田を出発するという便利なフライトを取ることができたが、復路は名古屋(中部)経由となってしまった。そういえば、初めて台湾に行った際も特典航空券の利用であったが、その時も復路は関空経由であった。特典航空券ならではの発券(空席状況に左右される)であろう。
 相も変わらず鐡ネタ探しの旅となるが、今回の主な目的は以下である。

・2014年1月に営業運転を再開した深澳線に乗車
・花蓮の鉄道文化園区(2014年11月より日本製SLが展示)+光隆鉱石博物館にある鉄道車両
・普悠瑪(プユマ)号に乗車+2014年6月電化された台東線を経験
・嘉義にある台糖蒜頭糖廠のサトウキビ列車に乗車

 結果論ではあるが、意外に新しいネタ(今年になって始まったもの)が多くなった。
 またこれら以外にも、南廻線の普快車(旧型客車による運行)に性懲りもなく乗ってくるし、有名駅弁も押さえることにしている。普快車と駅弁は、私の台湾旅行にとっては外せないものとなりつつある(前者はいつまで残っているか不明であるが)。

@猴トンにて

■2014.12.6
 8時30分の便で羽田を飛び立ち、台北松山空港へ。この空港はこれまで何度か利用してきており、いつもは地下鉄で台北駅へ向かっていたが、今回は若干異なる。というのも、ほんの3週間くらい前(11月15日)に地下鉄の松山線が開通したため、台鉄の松山駅まで行くことができるようになったのである。よって、出来たてホヤホヤの路線に乗り換えて松山駅に向かった。
 上記の鐡ネタ(今回の目的)には含めていないが、これもある意味それに含まれるであろう。

@松山駅地下(天井の色とデザインは変化する)

 まず最初に目指すのは深澳線であるが、乗り継ぎがうまくいかないため、空き時間を潰すために猴トンへ行くことにしている。ここは1年と少し前に訪れたばかりのところであり、「猫村」として最近有名になっているところである。
 12時40分の區間車(各駅停車)に乗り込み、猴トンには13時35分に到着した。
 天気も良いため、とてつもない人出であった。とりあえず、駅の裏手に行って猫に癒され続けた。

@ほとんどが良い子(しかしこいつだけ猫パンチをしてきた…)

 時間調整の割には1時間半以上も余裕があるため、駅正面側にも行ってあれこれと癒され続けた。猫だけでなく野良犬もたくさんいるが、どういうわけか喧嘩もせずに共存しているのが不思議な感じである。

@癒しその2

 駅へ戻ってから、15時15分発の海科館行(観光地である平渓線の菁桐方面からやって来たため、かなりの乗車率で混雑している)に乗り込んだ。すぐに出発したが、分岐駅である瑞芳に到着するとほとんどの乗客が降りてしまい、それに代わって数人だけが乗り込んできた。
 深澳線は1989年に旅客営業が廃止され、その後2007年には貨物営業も廃止されていたのであるが、海洋技術博物館ができたことにより路線の一部が復活したのである。
 瑞芳を出発すると、かなりの低速で盲腸線を走り始めた。この遅さといい路盤の不安定さといい、2012年12月に運行を中止してしまった林口線のようでもある。
 ゆっくり走り続けること約10分、海科館に到着した。ここが終点なのでそのまま折り返すのかと思っていたが、乗客を降ろすと列車は奥の方に行ってしまった(信号か何かの都合であろうか)。

@下車後

 さて、折り返しまで12分しかないため、駅周辺をぶらつくことしかできない。切符でも買おうと思ったが、ICカードをタッチする機械があるだけで、券売機はどこにもなかった(結局、瑞芳でいったん降りる際に「ツォンカイヘゥーグァンライダ」と言って清算して出たが、中国語ができないと筆談とかになるので大変そうである)。
 15時47分発に乗って瑞芳で下車し、ネットで予約決済しておいた今日と明日の分の指定券を窓口で発券してもらった。まず乗るべきは、16時36分発の自強号である。件の列車は、定刻より4分遅れて入線してきた。

@最近は普悠瑪号や太魯閣(タロコ)号の陰に隠れていますが、つい数年前までは台湾における代表的存在

 この自強号は瑞芳から花蓮までの約2時間半の間に、8駅にも停車するという鈍足である。しかしその代わり、駅弁で有名な福隆に停車するというのが利点ではある。
 時刻表によれば17時01分に同駅を出発するので、その5分くらい前に席を立ってデッキへ向かった。同じ目的の人もいるようで、100元札を握ったおばさんが「ビエンタン?」と聞いてきたりする(台湾語であったのか、その前後は聞き取れなかったが)。
 同駅到着後、短い停車時間の間に無事弁当を手に入れた。
 さて、本当は晩飯としてホテルまで持って行くつもりだったのであるが、弁当を手にしてみるとまだホカホカである(ここに限らず、台湾の駅弁は保温した状態で売っている)。結局、我慢できずに車内で平らげてしまった。

@個人的には、池上よりもこちらの方が好きかも

 定刻より少し遅れた19時過ぎに花蓮に到着し、予約済みの駅前ホテルに投宿した。
 今晩の宿は、トイレとシャワーは共同であるが、個室であるしネットも使えるし、それでいて駅前すぐで約4,000円程度であるから納得である。ただし、(事前に口コミで調べていた通り)入口には何の案内もなく、パッと見は「レンタカー会社」でしかないので、そういった情報を事前に調べておかないと混乱に陥る可能性はある(また、簡単な中国語が使えるとチェックインがスムーズである)。

@内装もおしゃれ

 2時間前に弁当を食べたばかりであるので、近場のコンビニで酒(これは外せない)と缶詰、少量のパンだけを買って部屋に戻り、台湾にありがちな「日本のテレビの再放送」を見ながらの一献となった。

■2014.12.7
 6時45分過ぎにホテルを出て、駅のコインロッカー(日本とは操作方法が違うため、事前にネットで手順を調べることをお勧めする)に荷物を入れ、7時05分発の區間車に乗車した。光隆鉱石博物館にある車両を見に行くためである。
 最初はレンタサイクル(場合によってはレンタルバイク)の利用も考えたが、それはそれで大変であるし、もとより早朝ではまだ営業していない。花蓮の隣駅である北埔からならば約3キロ程度であり、普通の旅行者は別として、私ならば徒歩圏内である。
 件の列車に乗り、約6分で北埔に到着した。日曜でもあり、また通勤通学とは逆方向なので、下車したのは私1人だけであった。
 駅周辺は意外と人家が多いが、野良犬も驚くほど多い(少しく怖い)。ローカルな旅が信条の私ではあるが、さすがにこの駅に来ることはもう二度とないであろう。

@犬多し

 そもそもなぜ光隆鉱石博物館へ行こうとしたのかというと、初めて台湾を旅行した際にタロコ渓谷のツアーに参加したのであるが、その際にこの博物館に半強制的に連れて行かれ、そしてその敷地から外に出る際にバス車内から鉄道車両を垣間見ていたのである。わざわざ再訪するというのも、それはそれでずいぶんな物好きとは思うが。
 車通りの多い国道を歩き続け、約40分で光隆鉱石博物館に到着した。道路沿いには小さなSLが展示されている(これはグーグルのストリートビューでも見ることができる)。

@SL

 なお敷地内には、どういうわけか客車も展示されている。中に入って撮影したいところであるが、入口に警備員がいたので諦めてしまった(中国語でお願いすることくらいはできるが、「あの車両を撮影したい」という目的自体が理解されない可能性があると思い、面倒なことになると嫌なので諦めてしまったのである)。

@外からでも少しは撮れますし

 来た道を歩いて戻り、8時45分発の花蓮へ戻った。
 時刻的には朝食にしてもいい時間帯であるが、今日は昼過ぎに駅弁で有名な池上を通る=当然そこで弁当を買うため、あまりがっつりとしたものは食べたくはない。そこで、事前に目を付けておいた小龍包の店へ行くことにした。幸い、件の店は駅から約2キロ弱、これから行く予定の鉄道文化園区のすぐ手前にある。
 いくら歩くのを厭わない私とはいえ、暑い時期の台湾ならば5分も歩きたくないが、この季節は散策に最適である。Tシャツ姿で駅から30分ほど歩き、その店で小龍包を5個(1個たったの5元=約20円)を買った。

@うまし

 小龍包といっても、もちもちした皮ではなくて饅頭のようなものである。ニンニク風味のたれと混ざり合い味も良く、なかなかリーズナブルである(数量を指定して買えるのも良い)。
 小龍包を平らげてからは、すぐ近くにある鉄道文化園区に行った。ここには訪問済みであるが、つい先月に日本製のSLが展示されたため、それを見に来たのである。
 天気も良く、施設内でイベントが行われるようで、施設周辺は予想外に混雑していた。

@人の切れ目を狙って撮影

 展示物をあれこれ見てから歩いて駅まで戻り、コインロッカー(3時間を超えたため20元を追加)から荷物を出して、ホームへと向かった。
 次に押さえるべき鐡ネタは、普悠瑪号の乗車である。2013年2月に営業運転を開始した日本製の最新型特急列車であるが、残念ながらこれまで乗る機会に恵まれていなかった。
 指定席については、発売日である2週間前にネットで押さえてある。ネット予約は便利であるが、台湾の場合は決済後まで座席が不明なのが玉に瑕である(今回は在来線を3回分購入したが、幸いにもすべて窓側であった)。

@これに乗車

 台東行の自強号は、定刻の10時58分に出発した。
 それにしても、少し怖いくらいの快速である。この区間に乗車するのは数度目であるが、これまではオンボロ気動車ばかりであったので、その差が激しい。車両の差だけでなく、2014年6月に全線電化(それに伴い路盤も大幅に改良)されたことも影響し、まさに別路線である。「新幹線」は言い過ぎだが、場所によっては「ほくほく線」にでも乗っているような感じもする。

@新線区間

 午前中に歩き過ぎたことも影響して、少しだけウトウトとする。新線区間になると、意外にトンネルも多い。
 12時22分に、池上に到着した。もちろん目指すべきは駅弁である。ホームのどの位置に売り子がいるか次第であるが、幸いにも私の号車のドアの目の前に1人いたので買うことができた。台東駅にも池上駅弁の販売店があるのだが、なんというのか、「峠の釜めし」は新幹線車内ではなく横川駅で買った方が「それらしい」のと同じなのである。
 早速、車内で駅弁を広げた。これを買うのは3回目であるが、その度に微妙におかずが変更されている。

@いろいろ入っている(けど、以前の方が良かったかな?)

 田んぼの中の新線を走り続け、列車は12時56分に台東に到着した。もう見慣れた駅舎であるが、先述した池上駅弁の店が閉まっているではないか(池上で確保して正解であった。ちなみに、「池上」という名称がついただけの弁当ならば、駅舎内で数種類売っている)。改装か何かであろうか。
 さて、本来の予定では路線バスを乗り継いで知本温泉に行くことにしていたが、バスの時刻が少し改正されていたようで、うまく乗り継ぐことができなかった。このまま台東から普快車に乗ることもできるが、そうなると何もないこの駅で3時間以上も待たなければならない。よって、路線バスで旧台東駅まで行ってくることにした(結局、前回とまったく同じパターン)。
 13時半過ぎの路線バスに乗って旧駅まで行ってみると、なんと辺り一面が工事中ではないか。しかし、「壊している」というより「新たに造っている」という感じであったので、来年以降に再訪すれば立派な鉄道関連施設になっているのかもしれない。

@今日は工事中

 旧駅周辺や、街中の市場などを適当に散策し、14時40分のバスで駅に戻った。
 次に乗るべきは、16時08分発の普快車である。非冷房の客車であり、台湾内でももう1往復しか残っていない化石クラスの列車で、私がこれに乗るのはもう4回目である。暑い時期だと閉口してしまうくらい(まさに「不快車」)であるが、この時期ならばちょうど良い塩梅である。今日は3両編成で、すべて日本製の車両であった。

@今日の写真はこういうアングルで

 3両合わせて乗客は20人程度で、その内半分くらいは「鐡専門の方」、残りが地元民やその他観光客といったところである。私は、最後尾の3両目に陣取った。というのも、この列車を牽引する機関車の音がかなり大きく(トンネル内では耳栓が欲しいくらい)、なるべくそこから離れたかったのと、最後尾のデッキから後方が見渡せるため、写真撮影に最適だからである。
 定刻に出発し、長閑な東海岸を走り続けた。各駅に停まるごとに2〜3分の停車時間があり、古(いにしえ)の「鈍行列車」のようである。

@後方より

 大武や古莊に停車し、だんだんと日も暮れて行った。時折対向列車(自強号やキョ光号)とすれ違うが、あちらは立席客もいるくらい賑わっている。短絡線としての使命は強いものの、地元民のためという意味ではあまり需要がない路線のようである(地理的に仕様がないが)。
 枋山に到着して対向列車を待っているうちに、完全に日は落ちてしまった。

@こんな駅にも駅員はいる(野良犬も)

 定刻より4分遅れの18時25分に枋寮に到着。すぐの乗り換えで18時27発の自強号(実際は1〜2分遅れてきた)に乗り換え、終着駅である高雄には少し遅れた19時35分頃(時刻未確認)に到着した。
 駅から数分歩き、前回も利用した安ホテル(大浴場付き)に投宿し、身軽になってから夜市に行ってあれこれ食材を買い漁った(どういうわけか、いつも同じ店で鶏肉を買ってしまう…)。

@愛用の店

 ホテルの共有スペースで夕食を済ませ、就寝。

■2014.12.8
 今日はこれから、新左営を8時00分発に出発する高鐵(台湾新幹線)に乗ることにしている。前回は新左営まで地下鉄で移動したが、今回はせっかくなので在来線で移動することにしている。
 ただし本数が少ないため、ホテルの無料朝食をスキップして早めに出発し、7時04分発の區間車に乗り込んだ。高鐵の高雄乗り入れ(開業日は未定)のために、駅構内は大規模工事中である。

@地下駅?高架駅?(見た目ではまだわからない)

 移動は2駅のみで、所要時間はほんの9分である。ネットで予約済みの用紙を窓口に提出して切符を受け取ったが、在来線の本数が少なかったため、出発まで40分以上も暇である。
 駅弁が売っていれば朝食代わりに買いたいところであるが、駅弁屋はまだ営業していない。結局、無為に時間を持て余しただけであった。
 出発の10分くらい前になってから、ホームへ降りていった。各駅停車であるため、自由席はガラガラである。「だったら自由席でいいだろう」と思われるかもしれないが、私はネットで「早鳥8折」(20%割引)を買っているので、自由席よりも安いのである。

@久々に乗る

 高鐵は定刻の8時00分に出発し、嘉義にはわずか34分で到着した。
 さて、これから今日のメインである台糖蒜頭糖廠のサトウキビ列車である。観光列車の出発時刻は10時であるため、それに間に合うように施設まで行けばよい。
 利用できる路線バスの数は少ないが、高鐵嘉義を9時ちょうどに出発する観光路線バスがあり、これに乗れば5分で目的地まで行くことができる。しかし、距離としては約3キロ程度であり、先述したとおり私の概念では徒歩圏内であるため、歩くことにしている(気候もちょうど良い散策日和である)。
 駅構内のコインロッカーに荷物を入れ、身軽になって歩き始めた。辺り一面はサトウキビ畑であり、その向こうに高鐵の高架が見えている。「さすがに何もないな」と思い始めた頃、なんと道路に沿って鉄道跡が現れたではないか。

@歩けばこそ

 線路は道路とほぼ平行しており、分岐点などもそのまま残っている。そのうち、貨車なども見え始めてきた。それらを写真に収めているうちに、「廃線跡のわりには綺麗すぎるな…。線路も使っているようだし」と思っていたのだが、その理由は後になって知ることができた。

@こんな感じで残っている

 駅から歩くこと約40分、台糖蒜頭糖廠に到着した。平日(月曜日)ということもあり、また朝も早いため、観光客はまばらである。
 敷地内にあるSLや機関車の写真を撮ったりして時間をつぶしていると、9時50分頃にアナウンスがあった。内容は1/10以下しか理解できなかったが、「観光列車が出発します」という内容のようである。駅舎へと行き、乗車券(1人100元)を購入した。

@これに乗る

 先述したとおり平日であるため、乗客は、小さい子どもを含めた3人家族×2+中年夫婦+怪しい日本人の、合計9人だけである。結局、機関車+客車1両だけで出発することとなった。
 出発すると、ガイドのおばさんがあれこれと案内してくれる(台湾語ではなく標準中国語であったが、速すぎて私にはほとんど理解できなかった)。そして動き出した車両は、なんと先ほど私が見つけた路盤を走り始めたではないか。要するに、線路が綺麗だったのは、この列車が定期的に走行しているからなのであった。

@来た道を戻る…

 列車はどんどん進み(ガイドのおばさんは淀みなく話し続け)、このままでは高鐵の駅まで行ってしまうのではと思うくらいの距離まで進み、さてどうなるのかと思っていたら、そのまま引き返していった。
 再び敷地に近づいていくが、そのままでは敷地内の駅(出発地点)に戻ってしまう。どうなるのかと思って見ていると、ポイントが近くなり、すると減速して運転手が飛び降り、なんと自らポイントを切り替えに行ったではないか。長編成では不可能であるが、今日のような短編成ならではの所作であろう。

@おじさん=運転手です

 その後は敷地内の線路をあちこち走り続け、出発地点近くまで戻ってきた。所要時間は約35分。子ども向けのという感じではあるが、歴史もあれこれ学ぶことができるので大人でも楽しめるものである(ただし、中国語を勉強しなければならないが…)。
 さて、押さえるべき鐡ネタはすべて終えたため、あとは高鐵と連絡バス、そして飛行機を乗り継いて帰国するだけである。復路くらいはバスを利用したいが、ほどよい便がないため、同じ道をまた歩いて駅へと戻った。

@しかしこういう写真も撮れるのでよしとする

 …という塩梅で終わるはずであったが、最近の私の旅行記は「プチ・サプライズ」が起こりがちである。
 12時09分の高鐵に乗って高鐵桃園で下車し、連絡バスで桃園空港へ。カウンターに近づいてみると、「中部空港行は1時間の遅れ」とあるではないか。中部での乗り継ぎ時間が30分では、かなり心もとない。
 カウンターでその旨を伝えると、片言の日本語で「乗り継ぎはできません。しかし、マツヤマ空港で乗り換えて行けば間に合います」と言われ、ボケていた私は「(日本の松山空港経由便なんて知らないな…。臨時チャーター?)とにかく、間に合えばなんでもいいです」と伝えると、今度は「タクシーでお送りします」との返答であった。「(空港内を専用車で移動することはたまにあるけど、なんでタクシー?)はぁ」と答え、言われるがままに職員の後ろを付いて行き、タクシー乗り場まで行って職員が運転手に対して「ソンシャンエアポート(松山空港)」と言ったのを聞いて、「そっちの松山空港か!」と今さらながらに気づいたのである。
 結局、タクシーの運転手が怖いくらいに飛ばしてくれたので、「台湾の」松山空港までは35分ほどで到着した。料金は1,250元(約5,000円=JALの負担)である。今回私はマイルの利用=税やサーチャージしか払っていないので、JALにとっては「儲からない客」になってしまったが、仕方がないであろう。ただ私個人としては、予定より3時間も早く羽田に着けるので、逆にありがたいくらいであった。
 旅行の最後は少しく慌ただしくなったが、搭乗時刻まで20分ほど余裕もあったのでラウンジで休憩し、台湾観光協会でもらえるチケットで無料のお土産を交換し、無事に帰国の途に就いた。

@右が無料のお土産(左は自腹で購入)

 

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