【petit-tetu】シンガポールで無理矢理「鐡ネタ」を探す
■はじめに
2013年の年末年始はニュージーランドへ行くことにしたが、往路はトランジットの関係でシンガポールに8時間弱も滞在しなければならない。そういうわけで、「せっかくなら鐡ネタでも探そう」となったのであるが、残念ながらこの国はこの手のネタの大変乏しいのが実情なのである。
2011年6月まではマレー鉄道が中心部まで乗り入れていたが、それが廃止されて以降、鐡な人にとっては正直なところあまり興味の湧く国ではなくなってしまっている。
そうはいっても、トランジットの時間が短くなるわけでもない。そこで、思いつく限りの小ネタを拾ってみることにした。
@セントーサエクスプレスと巨大マーライオン
■2013.12.28
始発の京急で羽田空港へ向かい、搭乗手続きをしてから6時35分発のシンガポール航空に乗り込んだ(ニュージーランドへの直行便は高いため、今年の2月にこの経路で押さえておいたのである)。
チャンギ空港(第2ターミナル)着は、定刻より20分ほど若干遅れ13時25分頃であった。まずは、トランジット客対象の20シンガポールドル相当のクーポンをもらうため、指定されたカウンターへ行って手続きをした(このキャンペーンは意外と知らない人が多いので、ぜひネットでの確認をお勧めしたい。なお、すぐに使ってお土産を買ってしまうと荷物になってしまうので、クーポンは復路時に使用することにしている)。
続いて、夜の便が第3ターミナル発であるため、シャトルトレインででそちらへ移動し、第3にある方の手荷物預かりカウンターにリュックを預けた。
@一応、これも鐡?(無理あり)
ガラガラのイミグレーションを出て、もう見慣れた手順でMRT乗り場へと行く。いつもと違うのは、EZ-LINKカードを買うという点である。
このカードは「5年間使用しないと有効期限が切れる」と言うのが玉に瑕であるが、他国と違ってシンガポールなら何かしらの理由で立ち寄る可能性が高いであろう。カード特有の運賃割引もあるし、なによりも、「券売機で“1回利用のカード”をを買って、下車後に券売機でカードを返却してデポジットを返してもらう」という一連の流れを毎回しなくていいのがよい。
@変なカード入れも付けてくれた
カードを使用してMRTに乗り、まずは中華街へ行って両替をする(空港よりレートが良いため)。中華街からは、散歩がてらに旧シンガポール駅(タンジョン・パガー駅)へと行ってみることにしている。
タンジョン・パガー駅はマレー鉄道の終着駅として利用されており、その特異な入出国(シンガポール出国前にマレーシアに入国する)で有名であったが、先に示した通りそれはもう廃止されてしまっている(現在は、マレーシア国境に近いウッドランズがその役割を担っている)。幸い、私は廃駅となる1年前の2010年6月にこの駅を利用したことがある。
タンジョン・パガー駅へは、中華街から歩いて25分くらいであった。現在は何にも利用されていないが、一説によると「鉄道博物館にする」という噂もあり、鐡ネタの少ないシンガポールのためにもぜひそうなってほしいところである。
@廃墟手前(現在、柵の中の敷地内には入ることができません)
タンジョン・パガー駅からは、さらに25分ほど歩き、セントーサエクスプレスの乗り場へと向かった(中華街からタンジョン・パガー駅までは旧い街並みなどがあって面白かったが、駅から先はただ単に車通りの多い道路脇を歩くだけで、あまり楽しめなかった。路線バスを使うべきだったと後悔)。
セントーサエクスプレスは2007年に完成したもので、その形式からいって鉄道ではなくモノレールである。しかし、そもそもネタが少ないので、わざわざ足を延ばした次第である。
@乗車した車両
短いモノレールに乗車した後は、大人しくチャンギ空港へ戻るだけである。