【petit-tetu】瀬戸内鐡散歩
(「プチ鐡」では、写真を中心に簡易報告的に著します)

はじめに
 今回の旅も、若干「風が吹けば桶屋が」方式である。
 使用しなかったANAのアップグレードポイントをコイン(ネット上のお金)に交換し、その使用期限があったので国内旅行を模索。ANAと言えば、昨年12月に開港した岩国空港に未訪だったことを思い出し、岩国空港利用を第一の目的にし、その前後に若干の鐡要素を加えた旅程を考えてみた。

@雙津峡温泉駅にて

2013.3.23
 旅の始まりは、羽田発7時40分の松山便である。なぜ四国へ行くのかというと、岩国往復では芸がないのと、伊予鉄道(いよてつ)の未乗区間があったためである。
 松山到着は少し遅れ、連絡バスに乗り松山市駅に到着したのは10時頃であった。松山は旅や仕事で何度も訪れている地である。市駅すぐ前の地下に地場産野菜や惣菜を売っている店があったのを思い出し、急ぐ旅でもないのでまずはそこへ向かった。

@豪華ブランチ(手前の魚は夕食用)

 まずは、これまで一度も乗ったことがない郡中線に乗る。生活路線であるため特に沿線の見どころなどはないが、季節柄菜の花は満開である。

@地味ですが

 終着の郡中港付近を少し散策してから松山市へ戻り、7分の乗り換えで高浜方面の列車に乗り換えた。この路線については、途中の三津までは乗車済みである。
 松山市の次にある大手町駅のすぐ隣りには、路面電車との線路が直角に交差している部分がある(鉄道としてはかなり珍しい。大昔には阪急西宮北口にもあったが、消えて久しい)。その部分を、ガタゴトと音を立てて通過していった。

@見どころ(やはり地味ですが)

 終着駅の高浜は、昭和初期に普請された味わいのある駅舎である(三津駅もそうだったのだが、2008年に取り壊されてしまった)。

@一応、見どころ

 少しだけ戻り、三津で下車。地味な商店街を歩き、じゃこ天の店で夜用にいくつか購入し、フェリーターミナルへと向かった。ここから柳井までのフェリーに乗るのも、今回の旅の目的である。
 このフェリーは、最前列の席から前方が見渡せるようになっている。そこに陣取ったが、結局半分以上は寝てしまった。

@フェリーの揺れは眠気を誘う

 柳井港に着いてからはJRで柳井まで移動し、旧い街並みを散策して名産の醤油を買い、今日の宿がある岩国へと向かった。

2013.3.24
 今日はまず、錦川鉄道に乗ることから始まる。6時55分発の始発列車に乗るべく、岩国駅へ向かった。数年前に一度乗車したことがあり、その時はオンボロの気動車だったのであるが、新しいものになっていた。

@2008年製造のよう

 右手にある錦川の清流を眺めつつ、終着の錦町には8時に到着した。2時間ほど時間があるので、小さな町の中をあれこれ歩いて、神社や吊り橋などを写真に収めた。

@春

 さて、次なる目的は、「とことこトレイン」という乗り物に乗ることである。
 錦川鉄道は国鉄時代には「岩日線」という名称であり、島根県の日原までつながる予定だったのである。しかし鉄道の斜陽化により工事は中断され、完成した路盤やトンネルだけが残されてしまっている。そこを利用して、観光向けの乗り物を走らせているのである。

@家族向けですが(法律上は「鉄道」ではなく、「遊具」とのこと)

 10時発の第一便は、20人弱の乗客を乗せて出発した。トンネル内では、蛍光石を使ったアートがあり、乗客を楽しませてくれる。

@撮影のための途中下車あり

 その後は、駅(になるはずだった)跡や橋、別のトンネルなどをゆっくりと走り抜けて行った。桜も、まだ2〜7分咲きであるが、花を添えている。

@桜のトンネル(見ごろは1週間後くらいか)

 それにしてもトンネル内は寒く、出発前に寒空の下を1時間以上も歩いていたので、終着の雙津峡温泉に着くころにはすっかり冷え切ってしまった。
 温泉施設へは歩いて行く予定だったのだが、送迎の車があるというのでそれに乗り込んだ。車は、少し遠回りして渓谷の流れを見せてくれたりした。
 温泉にゆっくりと入り、冷え切った体を温める。
 風呂上りは地元のアイスを買って食べたりしていたが、まだ時間があったので清流の上流まで少し歩いてみた。

@なかなか綺麗

 雙津峡温泉駅へ歩いて戻り、13時20分発のとことこトレインで錦町へ戻った。14分の接続で錦川鉄道に乗り込む。
 清らかな川の流れに、時折桜や菜の花が混ざる。木々の上には、頭に特徴のある見慣れぬ珍しい鳥(帰宅後に調べたら、ヤマセミであった)やニホンザルなどもいて、長閑である。

@8割ほど咲いているものも

 川西で降り、歩いて錦帯橋へ(以前渡ったことがあるので、今回は外から眺めるだけ)。その後は路線バスで岩国方面へ移動し、駅の少し手前で降りて空港へ歩いて行った。

@今回の旅の主原因だが、旅程的には「おまけ」
 

 

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