■はじめに
またまたパリ出張である。どこに行こうか考えたが、頭が整理できないうちに出張日が近づいてしまった。真っ先に思い付くのはミュルーズにあるシテ・デュ・トラン（鉄道博物館）であるが、あまりに遠く（ほとんどドイツの手前）、帰国日の空き時間では若干時間が足りない（不可能ではないが、もう少し時間の余裕が欲しい）。
ということで、特に目的もなくオルレアンに行くことにした。5年前に初めて渡仏した際に滞在したことがあるが、ほんの30分程度であったため、今回はもう少しゆっくりすることにしている。
おまけとして、パリ市内にあるRATP（パリ交通公団）の本社に寄ることにした。
＠オルレアン市内にて
■2019.4.12
6時前にホテルを出て、メトロでオステルリッツ駅へ。今までのフランスでのプチ鐡旅行ではネット上で切符を買っていたが、今回は当日購入である。券売機であれこれ操作し（英語メニューがあるので安心）、6時58分発のインターシティが出発するホームへ向かった。
＠まだ暗い
6両編成であり、車内の乗車率は2割以下である。定刻から遅れること2分、7時00分に出発した。
しばらくすると左手から日も上り、明るくなった中を走り続けた。
＠菜の花の季節
太陽がまぶしいため右側の窓側に陣取っていたが、オルレアンが近づくにつれて左手に試験鉄道跡が見えてきたので、それを写真に収めるために少しだけ席を移動した（5年前の旅行記でも触れたが、これはアエロトラン（1960年代から1970年代にかけてフランスで開発されていた空気浮上式鉄道）の試験線跡である）。これを見ると、つい宮崎のリニア試験線跡を思い出す。
＠逆光
8時過ぎ、オルレアン・フルーリー＝レゾブレに到着した。前回訪問時にオルレアンで30分しか時間がなかったのには理由があり、乗り継ぐ列車がこの駅（レゾブレ）出発であったため、慌ててトラムで移動したためである（オルレアン駅の電光掲示板に乗るべき列車がなく、駅員に聞いたところ「別のオルレアン駅がある」ことを知ったのである）。オルレアン駅はスイッチバック駅であるため、パリからトゥール方面に行く列車は、オルレアン駅までは行かずこの駅で乗降対応をするのである。
＠ということで、ここも再訪
ここで乗り継ぐオルレアン行のTER（各駅停車）まで20分弱あったため、この駅の券売機で復路の切符を購入した（少しでも早く買った方が安くなるため）。切符からもわかるように、復路はオルレアンからの直行であるためこの駅で乗り換える必要はない。
＠1時間乗車で2,000円程度
しばらくすると、8時27分発のTERが入線してきた。TERと言っても、機関車も客車もインターシティとまったく同じ感じである。
＠違いなし
定刻に出発し、ゆっくりと進んで、あっという間にオルレアンである。
まずは、市内散策である。駅から南下する大通りは前回も歩いているので、なんだか懐かしい感じである。
＠鐡ネタ（トラム）
その後は、ジャンヌダルクの像や大聖堂など、定番コースである。
＠「おのぼりさん」写真も1枚
マクドナルドでフランスっぽくブルーチーズを使用したベーグルなどを頂いてから、駅に戻って、11時24分発のインターシティに乗り込んだ。よりによって、8人のコンパートメントである。
＠今日は同じ機関車ばっかり
定刻に出発。満腹＋時差ボケもあり、しかも往路と変わらない景色であるため、結構な時間を居眠りしてしまい、オステルリッツ駅には12時35分に到着した。
さて、駅を出てからはセーヌ川を渡り、リヨン駅近くにあるRATP本社に向かった。ここのフロア（自由に入れる）には、鉄道車両や旧いバスなどがいくつか展示されているのである。
＠こんな感じ
ここに来た理由は、鉄道博物館が遠い場所にあるためパリ近郊で「何かないか」を必死に探した結果であるが、しかし肝心の鉄道車両は1両だけであり、しかも四方八方がガラスに囲まれているため、写真撮影はままならない。
＠反射してしまう
さて、時刻はまだ13時前である。フライトは20時半＝18時前に空港に着けば充分であるため、この後はモンマルトル付近を一般観光して、そして市内で同僚向けのお土産を買って帰るだけである。
最初はメトロ10号線で乗り継ごうと思っていたが、目の前を走っている5号線の方が陸上を走っていて面白そうであるので、そちらに乗ることにした。
＠すぐにトンネルに入ってしまいますが
おまけの鐡ネタとして、モンマルトルのケーブルカーを1枚。
（帰国してこの旅行記をアップしようとしたら、まさかの「ノートルダム寺院大火災」のニュースである。この日も近くまで行ったので、なんだかなぁという感じである）
＠私は乗っていませんが