【petit-tetu】パリ近郊散歩

■はじめに

 今回の出張先はパリである。平日は朝から晩まで缶詰だが、帰国日(土曜日)は夕方まで時間がある。あまり遠くまでは行けないが(復路でトラブルがあって戻れないと大変なことになるため)、近場でプチ鐡をすることにした。
 ガイドブックを適当に捲り、行先はルーアンにした。片道70分〜1時間半程度であり、現地でプチ観光をしても昼過ぎには戻ってくることができる。


@シャルルドゴール空港駅にて

■2016.11.29
 上記の通り平日は缶詰であるため、鐡ネタを拾いに行くこともできない。しかし、地上部分を走る地下鉄や旧駅を再利用したレストランなど、仕事場へ行く途中にいくつかは拾ったりした。

@地下部分にて

■2016.12.1
 仕事中の昼食は会場にあるカフェテリア、夕食はいつも通り「スーパーの安食材」である。最近の海外旅行(おっと今回は仕事だった)では、エジプト、インド、韓国、中国(食べられなかったが)と「マクドナルドシリーズ」が続いているので、フランスでも行ってみることにした。
 バゲットを使用したものはもうラインアップになかったが、四角い固めのパンに挟んだものがあったので、それにしてみた。

@上品な感じ?

■2016.12.3
 さて、どうでもいいネタの後は、やっと鐡旅である。
 欧州の冬の朝は遅い。7時頃にホテルを出て、まだ真っ暗の中を歩いていった。パリには各方面に行くターミナル駅がいくつかあるが、今回利用するのはサン・ラザール駅である。モネの絵の題材にもなった駅であり楽しみにしていたが、外観は改修中=それを隠すための巨大公告があり、なんだか駅らしくなかった。

@無念(広告の周りもハリボテです)

 駅に入ってから電光掲示板を見たが、私が乗るべき7時50分発の列車が表示されている掲示版とされてない掲示版とがある。どうやら、近郊列車と長距離列車に分かれているようで、少しく理解しにくい(早く出てきてよかったと思った)。まだ出発ホームは表示されていないため、建物内にあったスーパー系列のミニ店舗でパンとジュースを買ったりした。

@行先表示

 出発の20分前になり、ホームが表示された。23番線に行き、まずは編成の確認である。オール2階建て車両であり、5両+5両の合計10両編成であった。

@こういう車両

 一応ファーストクラスもあるが、欧州にありがちな「セカンドクラスとほとんど変わらない」仕様である。覗いて見たが、座席はセカンドとほぼ同じであり、窓の横に照明が設置されている程度の違いである。

@セカンドで充分

 7時50分、定刻ぴったりに動き出した。
 出発したのはいいが、高い緯度のせいでまだ外はよく見えない。8時過ぎからぼんやりと建物の輪郭が見え始め、8時半を過ぎてやっと薄明るくなり、それからしばらくして「そろそろ写真が撮れそうかな」と思う頃には、もうルーアン間近であった(車窓の写真は復路に持ち越し)。
 定刻の9時00分、ルーアンに到着した。途中駅無しの、ノンストップである。

@到着

 さて、2時間強の時間でプチ観光をすることになるが、まずその前に駅舎の撮影である。欧州の駅舎にはありがちであるが、ここも「美術館か」と見紛うような瀟洒な建物であった。

@日本にはない部類

 駅から歩いて、まずはノートルダム大聖堂である(すばらしい写真がたくさん撮れたが、そういうのは他の旅行記にお任せ)。私のサイトらしい写真としては、まずは大聖堂観光後にセーヌ川沿いで偶然見つけた廃線跡である。

@普通の旅行者は見向きもしない

 続いての鐡ネタは、市内を走るLRTである。乗っている時間はなかったが、その代わりに撮影だけすることにした(あまり本数が多くないので、橋の上でかなり待ち続けたが)。

@セーヌ川を越えるLRT

 市内にはノートルダム大聖堂以外にも多くの大聖堂があり(適当に歩いているだけでぶつかる)、簡易地図を手にしながらそれらをいくつか見て周り、その後は市民市場に偶然行き当たったので、海産物や農産物、酪農品や惣菜などをあれこれ見て回った。
 駅に戻り、11時12分発のパリ行に乗り込んだ。全体的にラッピングされている=窓の外が見えにくい車両であったが、非常口(ラッピングできない)に無事陣取ることができた。

@こんなデザイン

 定刻に出発。復路は明るいため、景色は見放題(?)である。
 往路と違い、10分置きくらいにこまめに駅に停車する。駅付近には町があるが、そこを離れると長閑な田園風景が中心である。左側に川が寄り添い、景色にアクセントを与えてくれる。

@どの写真にするか悩んだ挙句、刑務所に決定

 上記の刑務所以外にも、ディーゼル機関車の墓場のような操車場、巨大な火力発電所など、時折変わったものが目に飛び込んでくる。プジョー・シトロエンの工場がある近くの操車場には、自動車を積んだ貨物が山のようにあり、「いかにも」という雰囲気であった。

@当たり前ですが

 12時41分、サン・ラザール駅に戻ってきた。
 後は帰国するだけであるが、19時のフライトであるため、ホテルを出るのは15時半で充分である。それまでの3時間、ひたすら歩いて「有名どころ」をおのぼりさん的に歩き回った。

@これなど

 

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