【大人鐡60】京阪電鉄「京都日本酒電車」編(おまけで近畿日本鉄道「あをによし」)

■はじめに
 今回は、京阪電鉄が運行する食事付き観光列車に乗ることにしている。
 京阪電鉄に関してはこのシリーズの52回目に「ビールde電車」に乗車しており、情報を見つけた当初は「別にいいか(関西まで行くと旅費もかかるし)」と思っていたが、PDFのチラシを読んでみると、樟葉駅で引込線に入ったりするという。そして内容も、この手のイベント列車にありがちな「とにかくワイワイと酒を呑む」という感じではなく、料亭の高級弁当をアテにして、酒蔵の人のお話を聞きながら10種類を試し呑みするという。それらを読んでいるうちに、つい申し込みをしてしまった。料亭の弁当が付くということもあり、少しお高めの7,700円也。
 上記列車に乗った後は、近鉄の「あをによし」に乗ってみることにした。この列車も観光列車として良く紹介されているが、いかんせん京都から奈良まででは乗車時間が短すぎて、食事を楽しんだりすることはできない。よって今回は、乗車するだけの予定である。

@淀駅にて

■2024.2.17
 回数券が廃止されてからもチケットショップでは新幹線の切符を少しだけ見かけるが(通常切符の乗車日変更対応)、やはり以前のような安さではないため、今回はJR東海の「EX予約」の早割で行くことにしている。
 最寄り駅を始発電車で出発して、日本橋からは歩いて東京駅へ。こんなに早く出る必要はないのだが、安い切符が6時台の新幹線しかなかったので、仕方がない。

@朝早い

 6時24分に東京を出発し、京都には8時33分に到着した。日本酒電車の受付は三条京阪で10時からであるから、時間は余り過ぎている。よって、地下鉄には乗らず、歩いて市内観光(錦市場や祇園など)をして時間を潰した。

@もちろん鐡ネタも

 ぶらぶらと歩いて、三条京阪には丁度10時頃に到着した。受付で書類を見せて、名札を受け取った。もうこれで受付は終了である。

@一式

 再集合は10時35分ということであるが、再度徒歩観光に行くほどの暇ではない。目の前に売店があり、「最初の1杯はやっぱりビールだよな」という変な考えも浮かんできてしまい、結局買ってしまった。

@朝ごはん、ということで…

 10時35分に再集合し、しばらくしてから号車ごとにホームへ移動していった(7号車が先頭)。ホーム上では行先表示があるが、残念ながら特別な表示はされておらず、回送扱いであった。

@無念

 しばらくして、日本酒電車が入線してきた。車内はすでに机がセットアップされており、予習していた通り机は「片側だけ」である。私の席は端の方で、本来ならば6人座るところに4人だけであったので、さらに余裕があった。

@こんな状況

 早速、自席へ。机上には、料亭のおつまみと最初の乾杯用日本酒(スパークリング)、これから出てくる日本酒も含めたメニュー、そしてチェイサー用の水が置かれている。各テーブルに1つ小さな樽があるが、これはもちろん観賞用である。

@自席

 10時45分、三条京阪を出発した。関係者挨拶があり、そして乾杯である。
 おつまみ弁当であるが、さすがに料亭の造りであり、優しい味ばかりである。酒を呑むときはつい唐揚げなどを買いがちであるが、日本酒の場合はこういう料理が良いのだろう。

@上品

 なお今日は10種類の試飲ができるが、それ以外に8人の蔵人が乗車しており、その人たちからも別途試飲があるという。アナウンスによると、トータルで3合くらいにはなるとのこと。

@追加試飲の一例(注いでくれる)

 本来の試飲10種が次々と出てくるうちに、11時14分に淀に到着した(表紙写真)。ここで、約30分のトイレ休憩である。トイレには行かないが(ビール列車と違って、日本酒列車はトイレの心配は少ない)、しばし撮影タイムである。

@あれこれ

 11時45分、淀を出発した。
 試飲10種についてはカップに注がれた状態で出てくるので、それを撮影しても絵にならないが、車両の端に纏めて置いてあったので、それを撮影することにした。

@試飲10種

 しばらくして、樟葉に到着した。ここで折り返すのだが、いったん引込線に入り、そこでしばらく待機して(運転手が移動)、そして京都方面に行くホームへと移動することになる。
 ある意味違った意味でこの列車の目玉であり、鉄好きという男性係員もその様子を撮影していた。私も幸いに先頭の7号車にいたので、撮影タイムである。

@レア体験

 復路も、ひたすら試飲である。最初の10種はすぐになくなってしまったので、最後に回ってきた蔵人からは(内緒で)数杯もらってしまった。

@ありがとうございました

 12時26分、中書島に到着して日本酒電車は終了である。
 中書島といえば、付近は酒どころとして有名な伏見である。すでに観光をしたことがあるが、今は月桂冠資料館が改装中であり無料で拝観できるということなので、まずはそこに向かった。

@有名な酒

 その後もあれこれと徒歩観光をして(酔っているため、ベンチを見つけたら座って休憩をして)、近鉄丹波橋へ向かった。観光特急「あをによし」に乗るためである。
 ホームでは英語や中国語で係員がアナウンスをしているが、今日は満席のようである。

@案内表示

 しばらくして入線してきた列車に乗り込んだが、私が押さえていた席(1人で乗る場合は2人分を押さえる必要がある)に、違う人が座っている。すぐにどいてくれたが、彼らは指定券なしで乗っていた中国人のようであった(後で、車掌から特別に指定券を売ってもらっていた。こういう時に備えて、満席でも一部は空けているのであろう)。

@自席

 出発後は、のんびりと景色を眺め続けた。
 隣の号車には売店があるが、ゆっくりスイーツを食べるほどの余裕はない。ということで、乗車記念をもらっただけで退散である。

@頂くものは頂く

 15時37分、近鉄奈良に到着してもう終了である。やはり、27分間だけでは、あっけない感じである。

@もう終わり

 その後は歩いてJR奈良まで向かい、確保済みの安宿に行くために天理へ移動して投宿した。

■2024.2.18
 今日は、「いかに安く帰るか」だけである。チケットショップで買った近鉄の株主優待で名古屋まで移動し、そこから先は高速バスである。
 7時前にチェックアウトして、開店前の商店街を散策してから駅に向かった。まずは、ひたすら近鉄の各駅停車乗り継ぎである。

@株主優待

 安く移動できるのは良いが、ひたすらロングシートばかりである(伊勢中川から名古屋の間は車両によってはクロスシートがあるが、今日はすべてロングシートに当たってしまった)。しかし、旅費を削減させるためには、こうするしかない。

@近鉄

 

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