【北海道・昔鐡C】番外編

■はじめに
 新型コロナによる自粛に伴う「手持無沙汰」解消のため、昭和後期から平成初期にかけて実施した北海道一人旅についてそれぞれ3本の旅行記にまとめた。しかし過去の写真を見てみると、それ以外の理由で北海道を訪問した際に撮影したものもいくつかある(親と一緒に帰省した際の写真や、鉄道がメインでない旅行など)。それらの中にも、ちらほらと鐡ネタがあったので、ここでいくつか紹介したい。
 「旅行記」にはなっていないが、鉄道好き(車両好き)の人であれば、ほほぅと頷く写真がいくつかはあるかもしれない。

@函館駅にて

■1982.1
 昭和57(1982)年の1月、私が小学生を終えようとしている冬であるが、祖母の葬儀のために家族全員で旭川に向かった。1本のフィルムには葬儀の様子や親戚宅でアイヌ犬と戯れている写真が納められているが、旭川駅で撮影した鉄道写真も数葉含まれていた(親のカメラを借りて、駅まで撮影しに行ったようである)。
 まず1葉目は、特急「オホーツク」である。80系の「オホーツク」は【北海道・昔鐡@】でもすでに紹介しているが、この頃はヘッドマークがイラストではなくて文字だけである。

@古い

 続いて紹介するのは、特急「ライラック」である。
 私は北海道旭川市出身であるが、3歳半以降は「引っ越し族」として全国あちこちに移動していたため、旭川居住時のことは覚えていない。しかし、2年に1回くらいはお盆などに親戚が集まっていたので、それなりの思い出がある。
 小学生の頃の思い出は特急「いしかり」であったが、1980年の秋に「ライラック」となった。781系の電車自体も1979年にデビューしたばかりであり、当時の私にとっては「新型車両の最新特急だ」というイメージであった。

@もう化石ですが

 最後に紹介するのは、特急「おおとり」である。函館から網走までという、とんでもない長距離特急であった。こちらのヘッドマークも文字だけである。

@貫禄あり

 なお、【北海道・昔鐡@】の道内最終日(1986年7月30日)で“特急「北斗」に乗り、大沼公園へ”と書いたが、これは間違いであった。よくよく考えたら、私が乗車したのは「おおとり」であった。
 というのも、この時代でも在来線の食堂車というのは絶滅危惧種であり、それを知っていたのでわざわざ食べに行ったのである(高校生でお金がなかったため、とりあえず一番安いものを頼んだ記憶がある)。
 写真などは一切ないが、まさかの手掛かりを発見した。

@よく残していたものだ

■1997.9.17
 大学院生であった私は、バイクでのツーリングで北海道に行った。主な目的は「廃線跡巡り」であり、たくさんの廃線跡(未成線跡を含む)の写真を撮ってきている。
 車両に関しては、三菱大夕張鉄道の写真がある。私が訪問した際は「荒れ放題」であったが、その2年後の1999(平成11)年に保存会が結成され、修復作業や車内公開をしているということなので、2019年(令和元)年に再訪した際の写真と比較してみたい。
 → 
@側面

 → 
@内部

■2001.9
 社会人としての北海道旅行であるが、メインは利尻島などであった。もちろん、フリー切符も大活用である(値段は周遊券よりも高くなったが、B寝台に乗り放題であったため、疲労度はかなり少なくなった)。
 今は亡き、「ふるさと銀河線」にも乗車している。

@今は亡き路線

 池田から根室本線に乗り換えて帯広に行ったのであろう、続いての写真は特急「とかち」であった。

@JRカラー

 連日のB寝台ということで、特急「まりも」にも乗っている(急行「まりも」は特急「オホーツク」の夜行として吸収合併されたが、車両の関係で2001(平成13)年の7月に名称が「まりも」に戻ったばかりであった)。

@とある日の寝床(同じ車両が続いてしまった)

 最後の1葉は、前年(2000年)に運行を開始した「SLニセコ」号である。

@観光列車

■2006.2
 1999(平成11)年に初めてのデジカメを買ったが、当初は信頼性も低く画素も良くなかったため、2001(平成13)年までは「ここぞ」という旅行ではフィルムカメラを持参していた(よって上記で紹介した北海道旅行もフィルムであった)。2002(平成14)年以降は、完全にデジカメに移行している。
 2006(平成18)年2月、寝台特急「日本海」の青森−函館間が廃止になると聞き(当時は2往復体制で、1往復が大阪−青森、1往復が大阪−函館であった)、それに乗るために函館に向かった。

@これに乗って大阪まで

■2009.9
 その後も何度となく北海道に行っており、あれこれと車両を撮影しているが、紹介したくなるようなレアな鉄道写真はあまりなかった。
 2009(平成21)年9月に旭川に行った際、偶然にも車両基地の見学会のようなものが開催されていた。その時の1葉をもって、今回の紹介文を終えたいと思う。

@旭山動物園号

 

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