【猫鐡G】睦月島・野忽那島・青島・伊吹島編

■はじめに

 今回は、愛媛県方面の猫島訪問である。「サンライズ瀬戸で」と一瞬考えたが、値段等々を勘案し、結局今回もLCCでの移動である。
 日本国内に猫島は数多くあるが、東の横綱が田代島(宮城県)であるとすれば、西の横綱は青島であろう。住民約16人に対して猫が約100匹(数値はサイトによって異なる)もいるというのであるから、その存在は特異である。最近は有名になりすぎたため、休日などは船に乗り切れないという事態も生じているようである。そこで、青島訪問前日は伊予大洲(伊予長浜の近く)にある宿に泊まって伊予長浜へ移動する旅程を作成した。

@青島にて

■2017.3.18
 LCCで成田から松山へ飛び、バスで市内へ移動。睦月島へ行く船までかなり時間があるため、まずは「坊ちゃん列車ミュージアム」という施設へと向かった。松山へは数年前は良く出張で来ていたのだが、この施設は最近出来たものであるため初見である。

@こんな感じ

 続いて向かったのは、松山市駅前の地下にある地場産商品の店である。私が松山に来ると必ずと言っていいくらいに総菜を買いに来る店であるが、今日は夜用の食材を早めに手に入れるためである(伊予大洲到着が夜遅く、スーパーが閉まっているため)。
 総菜を買い揃え、伊予鉄で港のある高浜へ向かった。

@これで移動

 まだお昼前に高浜に到着。島々へ行く船は高浜駅の目の前から出港するが、出港予定時刻の13時50分までまだまだ時間があるため、10分ほど歩いて松山観光港へと向かった。
 海岸沿いを歩いていると、猫を発見。まだ島ではないが、一応掲載しておく。

@猫と船

 ターミナルの待合室で「道後サイダー」を飲みつつ携帯で時間を潰し、再度歩いて高浜駅近くの港へ戻って船(高速船)に乗り込んだ。それにしても、たったの18分しか乗らないのに、急行券を含めて1,250円というのはかなりの高額である。

@生活路線にしては高い

 あっという間に睦月島に到着。下船したのは私を含めて8人程度であり、同業者(猫探し)の人はいないようである。
 お出迎え猫も皆無であったが、建物の裏手側に歩いたところで一団を発見した。

@収穫ゼロは回避

 その後は寂れた集落の中を歩き続け、ちらほらと(合計で5匹ほど)の猫を発見したが、猫島というほどの量ではない。

@そのうちの1匹

 最後になって子猫を含む5匹ほどの集団と出会ったが、よほどお腹が空いているのか、襲われそうなくらいの必死な「エサくれ」攻撃に出会った(飛び掛かられた)。「地域でのエサやり」のような活動はここではないようであり、野良猫にとっての生活環境はそれほど良くはないようである。

@その場を離れたら追いかけられた

 16時35分の船(今度はフェリー)に乗り込み、わずか15分程度で野忽那島に到着した。
 お出迎え猫はいなかったので集落内を歩いたが、どこにも猫がいないではないか。小さい集落内を3週くらい徘徊したが、「猫鐡」開始以来初めての収穫ゼロであった。そもそも下船したのが私を含めて3人程度(つまり同業者なし)であったので、もう猫島ではないのであろう。今回のタイトルから外すべきであろうが、せっかく訪問したのでそれくらいは残しておくことにした。
 17時52分のフェリーで、高浜へと戻った。猫がいないのだったら早々に移動して大洲城でも見学したかったが、後の祭りである。

@そそくさと船で退散

 高浜から伊予鉄で市内に戻り、小さなスーパーで追加の食材を買って19時35分発の特急「宇和海」に乗り込んだ。適当な時刻の各駅停車がなかったためであるが、この距離なら特急料金も高くない(520円)ので手頃である。
 20時11分に伊予大洲に到着し、歩いて20分ほどの旧市街にある安宿に投宿した。

@昼に買った食材で一献

■2017.3.19
 早起きをして、6時05分発の列車で伊予長浜へ向かった。6時31に到着したが、同駅で下車したのは3人だけである。

@伊予長浜

 念を押しすぎて少し早い時間に来過ぎたかと思って駅近くにある船乗り場へ行ってみると、なんとすでに10人も並んでいるではないか。駐車場に結構な車が停まっていたので、自家用車やレンタカーで来たのであろう。

@これで移動

 乗船開始の7時20分の時点で並んでいたのは27人くらいであり、結果論からすると問題なかったが、春や秋の観光シーズンは乗り切れない人が発生するであろう。今日も出港前には、どうやら満席になったようである。
 8時00分に出港し、8時35分に到着した。着岸前から、山のような猫がいるのが見える。

@壮大なお出迎え

 その後はエサやり場へ移動したが、ここも猫の大群である。

@これはその一部

 それから港近くに移動すると、エサやりの当番をしている人であろうか、島のおばあさんが大量のエサを分け始めた。それらを含めた島の様子を、以下キャプションのみで示す。

@タイヤ好き


@♪お魚くわえたドラ猫


@一触即発


@早くこっちの箱を開けてくれませんかね


@朝食会場全景


@猫饅頭(朝食の様子。表紙写真を別角度から)


@特訓中(獲物の捕り方)


@こちらも特訓中(タオルの使い方?)


@塀の上で独り


@お花の横でお昼寝

 もっと載せたい写真もあるが、キリがないので終了したい。
 猫を撮影し、島の東西(灯台など)までハイキングをしたりしたが、12時前にはもうやることがなくなってしまった。他の人も同様であり、昼過ぎになると島の各所で横になったりして時間を潰している。レジャーシートや簡易椅子を持ってきている人が多いが、7時間以上も滞在しなければならないため必須アイテムのようである。
 16時15分の船で伊予長浜に戻り、重要文化財である長浜大橋を見学してからスーパーで食材を買い、17時35分発の各駅停車に乗り込んだ。
 さて、時刻はちょうど夕方である。最近になって急に予讃線の下灘駅が有名になったのだが、今日は快晴であるためかなりの撮影者が予想される。
 下灘駅に近づくと、ホーム上は溢れんばかりの人であった(軽く見積もっても100人以上?)。

@なんだかすごい

 こんな人数、1両だけの列車に乗り切れるわけがないが、彼らは撮影が目的であり、乗車してきたのは4〜5人程度であった。
 まだ少し陽は高く、夕日のクライマックスはあと30分くらい後であろうか。

@しかし、良いタイミングで乗ることができた

 最近の「猫鐡」シリーズは鐡要素がほとんど「おまけ」であったが、今回は久々に鐡分多めである。
 松山まで移動し、駅前すぐにある3千円の安ホテルに投宿。

■2017.3.20
 6時42分の伊予西条行に乗り、ぼんやりと海などを眺めつつ、同駅で乗り継いで観音寺には10時14分に到着した。20分ほど港まで歩いて、伊吹島までの切符を購入。片道25分のフェリーで510円であるから、適正価格である(初日が高すぎた)。

@今日はこれで移動

 11時20分に出港し、11時45分に到着した。昨日一昨日の島々とは違って、いりこの巨大な工場や多くの民家があるため、印象がかなり違っている。目の前に急坂があるため、原付バイクが山のように駐輪してあった。
 その坂道を歩き始めたところで、3匹ほどと出会った。

@収穫ゼロは回避

 息を切らせながら坂を上り、現代美術(兼トイレ)を目指していくと、その展示物の前に3匹ほどいた。これぞ一石二鳥である。

@猫も写っています

 その後は、島内をあれこれと歩き回った。廃墟となった住宅が多いのは今回の旅で見てきた他の島と同じであるが、この島では小学校がまだ開校しており、小さい商店もちらほらあったので、住民環境はなんとか整っているようである(そもそも、青島などとは人口が違う)。
 この島の有名産物はいりこ(要するに煮干し)であるが、味噌汁を最初から作るほどの凝り性ではないため用途が思い浮かばない。そこで商店内に「ふりかけ」なるもの(ちりめん等数種類を混ぜたもの)があったので、それらを買って港に戻った。

@再度、港付近の子を相手にする

 その後は船で観音寺へ戻り、JRで高松へ。空港へ移動してからは、やはりLCCで成田へ飛ぶことになる。

 

■ 鐡旅のメニューへ戻る

 「仮営業中」の表紙へ戻る

 

inserted by FC2 system