猫鐡I】志々島・岩黒島編

■はじめに
 今日の目的地は、香川県の志々島と岩黒島である。両島とも、猫の多い島をリスト化しているいくつかのサイトでは紹介されていなかったものであるが、別の方法で発見したものである。
 まず志々島については、テレビでとある店舗(定年後の人が始めた飲食店みたいなもの)を紹介していたのを観たのがきっかけである。猫が多いことも補足的に紹介されていたので、ネットで検索してみたら「島民17人で猫80匹」などと書いてあるではないか。だとしたら、これはかなりの猫島である(どうしてリスト化されていないのか不思議である)。
 岩黒島については、ただ単に他にないかあれこれ探したら、検索でヒットしただけである。地理的にも近いので、今回の旅に含めた次第である。

@岩黒島にて

■2017.6.10
 猫鐡で何回目になるであろうか、またしても高松空港である。そしてこの空港を利用して市内に移動すると、完全に自動化された行動として当然のようにうどん屋に行ってしまうのは、もう説明するまでもない。

@今日は冷たいやつで

 10時26分発の電車に乗り、途中の多度津で乗り換えて詫間に到着した。志々島行の船は単純往復ではなく宅間市内の2か所から発着するが、「宮の下」の方を利用すれば駅からもなんとか歩ける距離である。

@今日の船はこれ

 定刻の12時45に出発し、20分ほどで志々島に到着した。私以外にも数人(6〜7人程度)の観光客が降りていたが、彼らの目的が離島(普通の観光)なのか猫なのかは不明である(どうやら前者のよう)。
 まずは降りてから右手の方に歩き、この島唯一と言ってよい観光名所である「大楠」に向かう道を上り始めた。季節外れの猛暑のため汗が滴り落ち、「これだけ人里離れるとまず猫はいないな」と思い始めた頃、まさかの山中で第一村猫?と遭遇した。

@なぜここで?

 写真を撮ると、びゅっと逃げてしまった。
 せっかく途中まで上がってきたので、その後も大汗をかきながら大楠まで向かった。高い部分までいったん上り切り、その後は藪の中を下りて行く。かなり疲れ切ったところでやっと辿り着いたが、これはなかなかの壮観であった。

@名木なり

 元来た道を戻り、集落までたどり着いたが、猫はどこにもおらず、噂の80匹のうちまだ1匹だけである。「違う穴場があるに違いない」と思って今度は下船場所から左手に歩いて行ったが、途中で出会った動物は飼われているヤギ数匹だけで、どんどん寂しくなるだけであり、猫どころかいっさいの生物がいない雰囲気である。
 諦めかけた頃、廃屋になりそうな神社の敷地で2匹目と出会った。1匹目といい、こんな生活環境でどうやって生きているのかが不思議である。

@なぜここで? Part2

 その先、かなり歩いたが人工物すらなくなってきたので、集落に戻って無料の展示館を見たりした。
 80匹の情報を信じ、再度集落内をあちらこちらへとにかく歩き直したが、やっと別々の場所で合計4匹ほど出会うことができただけである。

@その例

 思ったほど多くない、というのが第一の感想である。そして、目が合うともれなく逃げ出すのが共通点であった。
 もしかしたら、この島で昨年12月に猫の一斉去勢をしたという報道があったのだが、それが影響しているのかもしれない(個体数の削減+人間不信?)。
 15時50分発の船で宮の下に戻り、歩いて詫間駅まで行き、そこからJRで今日の宿がある坂出まで移動した。

@鐡ネタも入れないと

■2017.6.11
 安ホテルの近くにあるバス停から路線バスで瀬戸大橋FWバス停へ向かい、そこで別のバス(本州側まで行くバス)に乗り換えて、岩黒島に到着したのは7時22分であった。

@バス停は橋の上(エレベータで降りる)

 バスには3人しか乗客がいなかったが、意外にも私と同時に下車したおばさんが1人いた。エレベータ内で訪問目的を聞かれたので、「いや、ちょっとぐるっと回るだけでして」と言ってしまった(猫目的というのも変なので)。
 エレベータを下りた先に設置してあった地図でおばさんが島内を簡単に説明してくれたので、それを参考にしてまずは港へと向かった。しかし、そこに至る前にもう2匹と遭遇である。

@昨日より簡単に発見

 その足で港に行くと、当然のようにいた。その後は反対側にある渚へ行って橋の写真を撮ったりして、再び港へ戻ると、先ほど見かけた奴以外にも4〜5匹くらい見つけた。水やエサなどが置いてある場所もあり、どうやら恵まれた環境のようである。

@今日は逃げない子が多い(この子は触れた)

 小さい島なので散策もすぐに終え、神社があったのを思い出したのでバス停に戻る前にそこに行ってみることにした。
 神社自体は普通の神社であったが、どこからともなくニャーという声が聞こえるような気がする。しかし、軒下などを覗いても、どこにもいる気配がない。
 ふと背後を見ると、まさかの木の上ではないか。しかも、木々を伝って猛ダッシュをしているのが2匹もいる。

@ワイルド過ぎ

 驚いた+向こうが動いているのでブレブレの写真だが、こんな猫を見たのは初めてである。
 その後は8時16分発のバスに乗り、朝と同じく瀬戸大橋FWで乗り換えて坂出駅まで移動し、JRで高松まで移動した。
 さて、今日は値段を考慮して14時発の飛行機で帰ることにしているが、それでもまだ余裕がある。ということで、女木島に行ってみることにしている。
 男木島は猫が多いことで有名であり、そちらについては訪問済みである。女木島はそういう噂はないが、少しくらいならいるかもしれない(現代美術としては有名な島である)。
 期待せずに行ってみると、現代美術の展示建物の近くで1匹、奥まったところで1匹、港近くで1匹、合計3匹に出合った。過去には「空振り」「1匹だけ」の猫島もあったくらいであるから、それよりは上出来である。

@最初に出会った奴

 

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