petit-tetu惜別「長野電鉄屋代線・おまけでB級グルメ」
(「プチ鐡」では、写真を中心に簡易報告的に著します)

■はじめに
 私の旅行記を作成年月順に並べ替えると、「惜別……」というタイトルのものばかりになっている。偶然といえばそれまでだが、今春は歴史ある鉄道路線や列車が、その終焉を迎えることが多くなっている。
 長野電鉄の屋代線(須坂‐屋代:24.4キロ)は、2012年3月31日をもって営業運転を終えることとなった。この路線自体は過去に3度ほど乗ったことがあり沿線も観光しているが、やはりあと1回だけ訪れておくことにしたい。
 廃止まで2週間となっており、それなりに混雑していそうだが、地味な私鉄であるからそれほど大騒ぎにはなっていないだろう。
 屋代線だけではインパクトが薄いため、最近の旅傾向であるが、またしてもB級グルメを加えることにした。

@松代駅にて

■2012.3.17
 今日の予定は、松本に移動するだけである(長野電鉄に乗るためには長野市が便利であるが、インターネット宿泊サイトの無料ポイントが溜まっており、それを利用できる松本駅近くのホテルを予約していたのである)。貧乏性であるため、青春18きっぷを最大限に活用するため、朝5時前には自宅を出た。
 ただ移動するだけでは面白みがないため、まずは伊那市へ行き、ローメンを頂くことにする。ローメンには「やきそば」系と「スープ」系があるということだが、前者で有名な駅に近い店へと行った。北海道生まれの私は羊肉に慣れており、それもあってか、おいしく頂くことができた。

@野菜も甘い

 続いては、藪原と奈良井へ観光である。奈良井は一度訪れて旧中山道を歩いたことがあるが、いろいろ調べてみると、隣駅の藪原には中山道跡にSL(D51)を展示しているようである。まずはそこへ行ってみる。

@他の観光客ゼロ

 その後は奈良井へ行き、街道をぶらぶらと。行きついた先には、こちらにもSL(C12)が置いてあった。
 散策後は松本へ移動し、今回2度目のB級グルメ、ソースカツ丼である。この周辺はソースカツ丼が有名であるが、今回訪問した店のものは「卵とじ」になっているものである。

@これも「あり」と思う

■2012.3.18
 6時53分発の篠ノ井線で長野へ。沿線には「日本三大車窓」の姨捨があるが、今日は靄っていてほとんど見通せなかった。
 長野からは、長野電鉄の長野線で須坂へと向かう。ホームにそれなりの人だかりがあるのには理由があり、旧く趣のある2000系という車両が今春で消えることとなり、その定期運用が週末の1日1往復、これから私が乗る8時47分発だけだから、というものである。

@いかにも昭和な容姿

 乗客は鉄道ファンばかり、という異様な空間を乗り続け、須坂には定刻の9時13分に到着した。ここから、廃止となる屋代線に乗り換えとなる。

@あと2週間の命

 前回乗車した際はガラガラであったが、今回は多くの立客で賑わっていた。鉄道ファンだけではなく、地元の家族連れや老夫婦なども、最後の記念であろうか、カメラ片手に乗車している姿が見える。
 松代で途中下車し、城下町を1時間半ほど散策した。駅へと戻り、廃線記念のワンカップ酒を買い、再び屋代線へと乗り込んだ。先ほども混んでいたが、今度は「超満員」である。

@到着後の駅も大賑わい

 さて、「お見送り」の乗車も終わったため、あとは東京へ戻るだけである。
 屋代で「しなの鉄道」に乗り換え、「テクノさかき」で下車。降りた理由は、今回3つめのB級グルメとして「おしぼりうどん」を頂くためである。おしぼりとは、「ねずみ大根」という辛味大根を絞った汁であり、うどんをそれに浸して食べるものである。以前、坂城駅近くで「おしぼりそば」は頂いたことがあるが、今回はうどんに挑戦である。

@食後は、首元に汗をかくくらいになる

 さて、これでやるべきことはすべて終了である。東京へのルートは、青春18きっぷを活用するために、小諸から小海線を経て小淵沢から中央線である。
 本当は小海線の岩村田の辺りで降りて適当に観光する予定であったが、空模様が怪しくなってきたためそのまま乗り通すことにした。咄嗟の変更であったが、結果論からすると、小淵沢から臨時の「ホリデービューやまなし」に乗ることができ、スムーズに帰京することができた。

@お土産は「ねずみ大根」など

 

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