【どこかに鐡B】高松空港編

■はじめに
 今回も、まずは検索である。しかし、まだ季節的に寒くて鉄道ネタも少ない北海道の空港(帯広など)が出てしまうのと、それよりなにより、このシリーズで訪問済の広島空港がやたらと出てしまうため、何度も検索を繰り返した。そして、南紀白浜・高松・山口宇部・宮崎が揃ったところで申し込みを完了させた。第1回目に続いて候補となった南紀白浜ならば紀州鉄道、高松なら琴電、山口宇部ならばJR小野田線があるし、宮崎ならJR日南線辺りであろうか。
 翌日メールが届き、結果は高松空港であった。琴電については、金毘羅山は訪問済みであるし、他の路線もお遍路を回った際に乗車済みであるが、今回は一日乗車券を使用してまとめて再訪問してこようと思う。


@栗林公園駅にて

■2018.5.19
 7時45分発の便で高松空港へ。「猫鐡」シリーズでここ最近も複数回訪れている空港なので新鮮味はそれほどないが、今回の目的は久々に鉄道そのものである。
 空港連絡バスに乗り、最初の停留所である「空港通り一宮」で下車。今日は琴電の一日乗車券(有人駅のみで販売)を利用する予定であり、仏生山駅でそれを買うことによってバス代を安くするのが目的である。
 付随的な目的として、上記バス停から仏生山駅へ行く途中に評判の良いうどん屋があり、しかも土曜だけ朝から営業しているということもあり、まずはそちらで腹ごしらえである。

@ひやひや肉うどん(大)

 予想外に多かったうどんを平らげてから(小で充分であった)、仏生山駅へと向かった。この駅には、10年くらい前に温泉に入るために来たことがある。
 駅窓口で、一日乗車券を購入した。通常版、バーバパパ版、レトロ列車版があったが、鐡旅ということで最後を選択。今日は3路線乗車するが、ここから琴電琴平まで往復すればもう元が取れてしまうことになる。

@1,230円

 仏生山駅には大きな車庫や整備場のような建物もあり、それらを見ていれば待ち時間も暇にはならない。さらに、回送列車が行ったり来たりして車庫に向かって行ったりしていたので、それらを眺め続けていた。

@何かの作業中

 しばらくして、10時17分発の琴電琴平行がやってきた。外装及び内装とも、バーバパパ一色の列車であった。

@座席もこんな感じ

 先頭のシートが空いていたので、出発後はそこに陣取って景色を眺め続けた。地味な沿線風景であり特筆するようなものもないが、それが地方ローカル線の良いところとも言えるであろう。JRの幹線では味わえない横揺れと音に、身を任せ続けた。

@行き違い多し

 45分で、琴電琴平に到着。金毘羅山には以前に登ったことがあるが、せっかくなので今日も登ることにしている。休憩も含めて、往復約1時間20分であった。

@良い景色

 少し時間があったのでJR琴平駅まで行って駅スタンプを押し、琴電琴平発12時43分発の電車で瓦町へと向かった。

@京急カラーもあり(途中駅で発見)

 瓦町には13時38分に到着し、ここで志度線(琴電志度行)に乗り換えた。琴平線と長尾線は同じ規格の電車であるが、路線が独立している(瓦町で接続していない)志度線は、車両の仕様が異なっている。

@こんな感じ

 同駅を13時46分に出発。最初の頃は街中を走ることもあり、これといって目立つ景色もない。
 長閑な移動であるが、最後の方になるといきなり目の前に海が広がるので、ここが最も白眉な区間であろう。

@車内から撮影したとは思えない

 14時20分、琴電志度に到着した。急ぎ足で志度寺(お遍路の86番目)まで往復し、14時40分発の列車で瓦町へとんぼ返りした。
 さて、最後に長尾方面に行く予定であるが、このまま瓦町で待っていても仕様がないので、一日乗車券の特権を活かして15時20分発の高松築港行に乗り込んだ。この車両が、そのまま高松築港で折り返して長尾行になるからである。

@高松築港駅にて

 高松築港を出発し、瓦町まで戻り、やっと長尾線へと入って行った。この路線も、もちろん地味である。雰囲気は他の路線と同じであるが、途中に少しだけ高架部分があるのが若干の違いである。

@ここだけ近代的

 高架はすぐに終わり、駅に停まる毎に乗客が減っていって、16時06分に長尾に到着した。駅近くにある長尾寺(お遍路の87番目)を参拝。
 さて、あとは戻るだけである。本来はホテルのある栗林公園まで行こうと思っていたが、往路の際に学園通り駅のすぐ隣りにスーパーがあるのを発見したので、そこで途中下車して夜の食材を買うことにした(一人旅&一日乗車券ならではの変更)。

@長尾駅

 上記の駅で途中下車し、さらに瓦町でも同様に食材を仕入れ、栗林公園駅の近くにある激安ホテルに投宿。

■2019.5.20
 さて、今日は14時の羽田便まで時間がある。当初は「猫鐡」で訪問した男木島でも再訪しようと考えていたが、一応鐡旅であるので、少しでも鉄道ネタを探すことにし、「こどもの国」に展示されている琴電車両を見に行くことにした。
 そうするにしても、当該施設は空港の裏手にあるため、訪問するためにそれほど時間は要しない。ということで、意味もなく小豆島まで往復することにした。
 始発の5時50分発で高松築港まで移動し、フェリーターミナルへ。

@朝一便に乗船

 天気が悪ければJRに乗って適当な街に行くことも考えたが、船旅に最適な快晴であったので、当日の朝にネットで検索して決めた旅程である。これも、一人旅ならではの変更であろう。
 小豆島では、「迷路のまち」などを適当に散策した。

@小豆島に行った証拠写真

 8時35分の便で高松に戻り、瓦町付近のアーケードを散策してからバスで空港へ向かい、30分ほど歩いて「こどもの国」に到着した。
 まずは、琴電で使用されていた車両である。大正2年製造というのももちろん、平成14年まで現役であったというのに驚かされる。車両の中に入ることができるのが嬉しい。

@年代物

 さて、最後は鉄道とは関係ないが、YS-11である。こちらも、客席やコクピットまで入ることが可能である(他の空港でも展示しているところがあるが、このように気軽に入れるのは珍しい。もとより、ここは空港施設ではないが)。

@懐かしのYS

 その後は離着陸する飛行機を3便ほど見て、歩いて空港へと戻った(公園内をショートカットできることを発見)。「うどん県」らしく、お出汁でこの旅を締めくくるだけである。

@「蛇口からミカンジュース」に対抗?

 

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