【非鐡の旅N】LCCで行く下地島の旅
■はじめに
今回の行き先は、下地島(+伊良部島)である。過去に2回ほど訪問済みであるが、今年の3月末から下地島空港に定期便が飛ぶことになったため、再訪することにした次第である(なお、本来は4月に入ってすぐ来る予定で航空券も手配していたが、海外出張が入ってしまったため、手数料を支払って5月末に変更した)。
一番の見所は、下地島空港であろう。数少ない定期便は1994年になくなってしまい、その後はJALやANAの訓練用として活用されていたが、その運用も2013年春をもって終了してしまっている。インフラの再活用ということでLCCによる定期便が復活したのであるが、その様子を見て来ようと思っている。
ただ単に行って帰ってくるだけであり、特に珍しいものでもないが、旅行記に仕上げることにした。
@伊良部島にて(withまもる君)
■2019.5.25
最寄駅の朝一番に出発するアクセス特急で成田に向かい、第3ターミナルへ。小腹が空いたのでターミナル内のコンビニに寄ろうとしたら、大行列である。諦めてそのまま荷物検査を経由して搭乗口付近に向かうと、何やらキャンペーンで「小腹用」のようなものを配布していた。ありがたく頂戴する。
@グッドタイミング
7時25分発の便であるが、7時10分前なのにもう「ファイナルコール」である。慌ててPCを片付けて搭乗口に向かうと、バス移動であった。しかも、飛行機が係留されていたのは第3ターミナルとは反対側の位置である。延々とバスに乗り、やっと到着した。
@LCCあるある(搭乗に時間がかかる)
定刻から遅れて滑走路へ。離陸後は、機内アミューズメントはもちろん何もないため、真面目に語学参考書を持参してきている。
狭い席で我慢すること3時間弱、10時35分に下地島空港に到着した。JALとANAの離発着を見学したあの空港に降り立つとは、つい去年までは予想できなかった経験である。
@何もなし
空港自体は、整備されたばかりで奇麗である。まずは、バス乗り場へ向かった。
同時刻に出発する2社のバスがあるが、ルートは似たり寄ったりである。観光バス型と路線バス型があるが、同じ場所で降りるなら後者のほうが運賃は安い。ということで、そちらに乗り込んだ。
@こちらに乗る
定刻は11時00分発予定であったが、飛行機の遅れに合わせて11時10分に出発。下地島から伊良部島に渡り、しばらく走ると伊良部大橋のお出ましである。
初めて伊良部島に来た際(9年前)は、まだ橋は工事中であり、交通手段は船であった。多良間島行のフェリーから、その工事現場を見た思い出がある。
@土台工事中
その後の旅行(橋完成後)では、この橋をレンタカーで渡ったこともある。今日はバスで宮古島に行き、復路は歩いて戻ってくることにしている(ある意味、今回の旅行のメインイベント)。
@往路はバスで
マティダ市民劇場前バス停で降り、今はもう使われなくなった伊良部島方面行の船乗り場などを散策してから、サンエー(スーパー)で買い物をした(伊良部島にも店はあるが「離島価格」であるため、ある程度の安物を仕入れるためである。沖縄では外せない「グルクンのから揚げ」などをゲット)。
バスルートを歩いて戻り、伊良部大橋再び、である。
@徒歩通過も可能
まだ5月であるが、なかなかの暑さである。しかし、真夏の沖縄と比べれば、まだまだ散策可能な季節である。橋の上は風もあるため、気持ちよく風景を楽しんだ。
@橋の途中から
そのまま歩き続け、3時間半ほどでやっと伊良部の集落に到着した。地元スーパーのオリジナル黒糖アイスを買い、宿にチェックインして一休みしてから、地元スーパー(先ほどとは違う店)で刺身を手に入れて、さて、あとは呑んで寝るだけである。
@沖縄シリーズ
■2019.5.26
6時前に宿を出て、まずはスマホを頼りに道なき道(サトウキビ畑の中)を歩き、空港の南部からは一般道を経由して歩き続け、「中の島ビーチ」や「通り池」などの観光名所を歩いて行った。
@普通の観光写真も(通り池)
その後も歩き続け、歩き疲れて8時10分過ぎ頃、ぐるっと空港を迂回するように一周して歩いて、やっと「17エンド」に到着した。最近は「インスタ映えスポット」としても有名になっているようであり、以前は車でもアクセスできたが、今は徒歩と自転車だけになっていた(定期便が復活したためであろう)。
@朝なので誰もいない
初めてここに来た時は、延々と繰り返されるJALとANAの両機による「タッチアンドゴー」(基礎飛行訓練科目)を眺め続けていた。やはりそれ(訓練的なもの)がないと面白くないし、迫力がないが、定期便が復活しただけでも良しとしよう。
@その頃の写真
その後も歩き続け、「これ以上暑くなると歩きたくないな」と思いそうになった9時過ぎに、やっと空港に到着した。出発まで2時間弱もあるため、人はまばらである。
余所様のサイトであれこれ紹介されているのでここでの紹介は控えるが、荷物検査後の待合室は解放感があり、そして「見せ方」も凝っており、まるでレストランと現代美術館を融合させたかのような雰囲気(意匠)であった。
さて、あとは11時10分発の便で戻るだけである。
@これまた9年前の写真(訓練終了後)