【petit-tetu】「はまかぜ」に乗る
(「プチ鐡」では、写真を中心に簡易報告的に著します)

 私は鉄道旅行はよくするが、車両の形式に関してはあまり詳しくない。見た目で「ああ、あれだ」というのは理解できても、文字面で「○○系」と言われてもピンと来ないのがほとんどである。
 しかし、国鉄時代の一部の車両となると話は別である。やはり自分が小学高学年から中学生時分に目にしていたものについては、原体験があるだけに思い入れが違う。電車寝台の583系(よく宇都宮駅で目にしていたし、初の北海道旅行の際には盛岡から青森まで座席仕様で乗車した)、北海道で使用されているキハ183系(富士重工の工場で制作中のを覗き見たりした)、客車の50系(東北地方の各駅停車旅行でよく乗った)などである。残り少なくなったそれらに乗るために、わざわざ遠くまで出かけたこともある。
 今回は、最後のキハ181系使用列車である「はまかぜ」に乗ることにした。カラーリングこそ新しくなっているが、国鉄時代の風貌を残す特急列車としては最古の部類に入るものであろう。思い入れが特に大きいという訳ではないが、キハ181系の一世代前の形式であるキハ82系には北海道でかなり乗ったことがある(「おおとり」や「北海」など)。今秋に「はまかぜ」の現車両が新型車両と交代することが発表されたため、最後の記念乗車をすることにした。
 新型車両に代わってしまうのは11月であるが、直前になってしまうとマニアで混雑するであろうから、残暑厳しい9月の週末に予定を入れておいた。

2010.9.4 ひたすら鳥取へ向かう
 直接鳥取に向かったのでは芸がない(?)ため、朝一便で広島空港へ向かう。バスで白市駅へ行き、そこから以降は、1回分の青春18きっぷ(インターネットで入手)を使用しての移動となる。
 昨日、気象庁が今年の夏を「異常気象」と認めたとおり、今日も酷暑である。広島市内もうだるような暑さ。以前から気になっていた「ふりかけ(旅行の友)」(カープ前田選手イラスト入り)などを売店で購入する。

@前田はやっぱり「旅行の友」

 芸備線に乗って三次へ。ここでは「わに」(実際はサメのこと)でも食べようと思っていたが、事前に調べた2店は、営業していない・取り扱っていない、という状態で、仕方なく出来合いの総菜をスーパーで買って食べてしまった(鮮魚売り場に「わに刺身」はあったが、柵の状態ではどうしようもない)。わには食べられなかったが、スーパーでこの地域名産の「やきごめ」を発見したので購入し、駅へと戻る。とにかく暑い。
 再び芸備線で備後落合へ。ここに来るのは5〜6回目だが、こんな暑さは初めてである。

@山間部も猛暑

 次は木次線で移動。いつも通りにループを確認。出雲坂根駅が真新しくなってしまっていて、なんだか残念な感じもした。
 スコールのような大雨も降り多少遅れたが、宍道では接続を取ってくれた。それから、米子で乗り換えて鳥取着は夜の9時半。スーパーで適当な惣菜を買い、あとは呑んで寝るだけである。

2010.9.5 「はまかぜ」に乗る
 駅前のホテルだったが、朝5時40分には出て鳥取駅ホームへと向かう。「はまかぜ」は5時56分くらいに入線してきた。

@鳥取駅から乗る人は少ない

 山陰本線内では、駅に停車してもあまり乗客は増えない。左手には、時折日本海が見え隠れしている。

@旧餘部鉄橋は、少しだけ残っていた

 ルートの特異性(福知山線を通らないで、少し遠まわりをして播但線経由で阪神圏に向かう)からか、播但線内の駅ではそれなりに乗って来る客が多い。自由席の乗車率は、60%くらいであろうか。ビジネス需要の少ない日曜日としては上出来であろう。

@今回は姫路までの乗車

 姫路名物のえきそば(麺がラーメンぽい)をいただく。

@今回は冷たいやつで

 赤穂線経由で日生へ。海産物を売っているところへ歩いて行ってアナゴ弁当を買ったのは良いが、10分程度歩いただけで汗だくで朦朧としてしまう。今日も35℃を超えているようだ。
 まだまだ時間があるので邑久の夢二生家でも行こうかと思っていたが、とてももう観光を続ける気になれず、岡山駅へそのまま向かって駅構内で「えびめし」の素を買い、そのままバスで空港へ行ってしまい、ラウンジでこの文章を仕上げてしまった。

 

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