ストと戦い、菜の花に癒される

■はじめに
 今回の鐡旅は、ドイツである。今年のゴールデンウィークは有給を挟むと9連休も可能であるため、特典航空券の予約開始日(復路の330日前)にフランクフルトまでの往復を押さえ、詳細な旅程は出発の2か月くらい前になってからあれこれ考えながら固めた。
 最初は、「9日間もあれば、ドイツ以外も回れるだろう。ポーランド辺りも行ってみようか」と思っていたが、旅程を詰めていくうちに「逆に足りない」となってしまい、今回はドイツだけを周遊することにした。幸い、ドイツレイルパスがキャンペーン価格で発売中である。なお、レイルパスの特典で一部のドイツ国外にも行けるため、ザルツブルク(オーストリア)だけは行ってみることにした。
 全部の路線など当然乗ることはできないため、ガイドブックでのおすすめ路線や、トーマスクック時刻表に掲載されている「景勝路線」の乗車を目指すことにした。出来上がった旅程は、いつもの悪い癖で、ほぼ毎日「6時台の列車で出発、19時台にホテルへ」という塩梅である。
 乗りっぱなしではさすがに食傷気味になるため、観光都市では1〜2時間程度の途中下車をし、また1日に1か所程度は観光施設を訪問することにしている(ただし、ほとんどは「鉄道博物館」系統であるが…)。

【当初の旅程】
初日:成田からフランクフルトへ移動。(フランクフルト泊)
2日目:「古城街道」に沿う路線に乗車してから、ハイルブロン散策。シュツットガルトへ移動して「メルセデスベンツ博物館」を訪問。シュツットガルト市内観光後、景勝路線を経由してコンスタンツへ。(コンスタンツ泊)
3日目:シュバルツバルトの森を抜ける路線(各ガイドブック推奨)に乗車し、フライブルクを散策してから、ゼーブルークへの盲腸線に乗車。ドナウエッシンゲンやウルムで途中下車しながら、ミュンヘンへ向かう。(ミュンヘン泊)
4日目:午前中はザルツブルクへ往復・観光。午後は「ロマンチック街道」に沿ってネルトリンゲンへ移動し、「バイエルン鉄道博物館」へ。市内散策後にミュンヘンへ戻り、ハンブルク行の夜行列車(CNT)に乗車。(車中泊)
5日目:ハンブルク散策後バート・ドーベランまで移動し、モリー鉄道(石畳の上を走るSL)に往復乗車。その後、ベルリンへ移動。(ベルリン泊)
6日目:ドレスデンへ移動し、市内観光+「ドレスデン交通博物館」訪問。ケムニッツに移動して「ケムニッツ鉄道博物館」を訪問してから、景勝路線を経由しつつニュルンベルクへ移動。(ニュルンベルク泊)。
7日目:午前中は市内散策+「DB博物館(ニュルンベルク交通博物館)」訪問。11時の列車で一気にエッセンまで向かい、「ボーフム鉄道博物館」訪問。ライン川の景勝路線で移動し、ボンへ。(ボン泊)
8日目:コブレンツまで南下し、そこからモーゼル川沿いの路線(各ガイドブック推奨)に乗車してトリーアまで往復。続いてライン川沿い(これまた推奨路線)に移動してマインツまで行き、徒歩でライン川対岸に渡って私鉄路線で川の反対側沿いにコブレンツまで戻る。再度ライン川沿いに移動して今度はフランクフルト市内まで移動し、空港から空路成田へ。(機内泊)
最終日:昼過ぎ、成田着。

 あと心配なのは、ドイツといえば有名な「スト」である。こればかりは運に任せるしかないが、ニュースを見ていたところ4月の後半にどうやらやってしまったようである。そうそう続けてやることはないであろうから、この点だけは一安心であった(と、出発前は思っていた)。

註・ドイツの列車区分(旅行記内の表示は以下に基づく。以下の括弧内は実質上のイメージ)
EC:Euro City(国際特急)
ICE:Inter City Express(都市間特急)
IC:Inter City(特急)
IRE:Inter Regio Express(都市間快速)
RE:Regional Express(快速)
RB:Regional Bahn(普通)
Sバーン:S-Bahn(近郊列車)

旅程前半(5月2日〜5月5日)

旅程後半(5月6日〜5月9日)


@ミュンヘン駅にて

 

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