ふらんす鐡語

■はじめに

 どちらかといえば一風変わった国への訪問が多かったこの鐡旅であるが、今回は普通にフランスである。フランスといえばTGVやその他のアルストム社の車両などで有名であり、世界的には鉄道先進国である。
 かといって、TGVでただ走り抜けてくるだけでは面白みがない。そこで、レイルパスこそファーストクラス用を買うものの、山岳路線や盲腸線などを多めに乗ってくることにした。

 当初の予定では、5月1日(木)の夜に成田を発つ便で翌日早朝にパリに到着し、5日間用のレイルパスを使い切ってくる予定であった。しかし今年になってから当該エールフランス便(JALのコードシェア)がなくなってしまい、仕方なく2日の午前に羽田を出る便に変更となってしまった。
 幸い、レイルパスは購入前であったため、4日間用を買うことにした。なお、レイルパスには「19時ルール」というものがあり、19時以降に夜行列車に乗車する場合は翌日分としてカウントされる、というものがある(もう少し条件があるが、詳細は専用サイトでご確認ください)。それも利用し、以下のような旅程を組んだ。

5月2日:羽田発、夕刻パリ着。パリ市内観光後、21時23分発のニース行夜行列車に乗車(車中泊)
5月3日:夜行列車をカンヌで下車し、プチ観光後マルセイユに戻る。そこからベーヌ経由でヴァランスまで行き(山岳路線その1)、その後ニームへ移動(ニーム泊)。
 ※夜行列車遅延のため、上記については現地で多少変更。
5月4日:ニームからクレルモン・フェラン行に乗り、ブラサック・レ・ミーヌで下車(山岳路線その2)。同駅からベジエ行に乗り(山岳路線その3)、その後はナルボンヌまで移動(ナルボンヌ泊)。
5月5日:トゥールーズまで移動し、そこからナントまで直通する長距離列車に乗車。ナントに到着後は、ル・クロワジックまで往復(盲腸線その1)。
5月6日:サン・ジル・クロワ・ド・ヴィまで往復し(盲腸線その2)、ブロワやオルレアンなどで途中下車(観光地巡り)をしながらパリへ戻り、夜の便に搭乗(機内泊)。
5月7日:夕刻、羽田到着。

 なおタイトルについてであるが、私は時折文学作品等を模倣して付けることがある。今回もそのようにしてみたが、これをみただけで「あ、永井荷風だ」と思える人は、あまり多くないかもしれない。


@オステルリッツ駅にて

 前編(5月2日〜5月4日)

 後編(5月5日〜5月6日)

 

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