レールベッドを体験する旅

■はじめに

 約1年半前に初めてオーストラリアに訪問したのだが、到着日が偶然にもザ・サンランダー号(ブリスベンとケアンズを結ぶ長距離列車)の運行最終日であった(詳細は、拙文「カンガルーのいないカンガルー列車」参照)。そして次世代の列車としてそれを受け継いでいるのが、スピリット・オブ・クイーンズランド号である。
 この列車の特筆すべきところは、普通の座席車以外に「レールベッド」という新しいジャンルの座席を備えている点である。昼は座席であるが、夜はベッドになる(ただ単に座席が真横になるという意味ではない)というものである。しかも食事が自席で提供され、アルコールのサービス等もあるという。
 こう聞いて思い浮かべられるのは、飛行機の上位クラスであろう。まさに、航空会社のビジネスクラスなどを参考にしたサービスであると言える。

 このような列車があると、日本の鉄道に特化した「物好き」がたいていはあれこれ訪問しているのが常であるが、事前にネットで調べてみると、普通の人による簡単な乗車記録のようなブログがあっただけで、それ以外の記述がほとんど見つけられなかった。意外な感じがするが、とりあえずどんな内容であるかは自身で行ってみればわかることである。

【旅程】
1日目:仕事を早退して、19時25分成田発の便でシドニーへ(機内泊)。
2日目:早朝にシドニー着。国内便でブリスベンへ移動。ファーニー・グローブへのプチ鐡旅などで時間を潰してから、夕方にスピリット・オブ・クイーンズランド号に乗車(車内泊)。
3日目:夕方にケアンズ到着(ケアンズ泊)。
4日目:観光鉄道でキュランダ往復(ケアンズ泊)。
5日目:ケアンズ市内観光後、夕方の便でシドニーへ移動(シドニー泊)。
6日目:朝の便で成田へ、夕方に到着。

@ケアンズ駅にて

■2016.7.8
 早朝6時頃にシドニーに到着し、国内線のターミナルに移動して8時過ぎのブリスベン行に搭乗、9時50分過ぎにはブリスベンに到着した。
 この町に来るのは2回目であるが、前回は国際線ターミナルに到着したため、国内線ターミナルの駅から連絡鉄道に乗るのは初めてである。今回も、ネットで切符を予約決済してある(早めに買えば買うほど割引率が高い)。

@久々に(今回は晴れ)

 10時20分に出発し、市内中心部までは約25分である。セントラル駅で下車した。
 さて、少し時間があるので、ファーニー・グローブまでプチ鐡旅をすることにしている。前回利用したゴー・カードの残額が多くなかったので、券売機で5豪ドル積み増しした(結果論からすると、近郊列車の切符は「2時間有効」というルールがあり、すぐに戻ってきたため復路は実質無料となったため、積み増しする必要はなかった)。

@そうとは知らずに

 10時56分の列車に乗り、約30分で終着駅に到着した。
 ここに来たのは、実は駅近郊にトラムの博物館があるからなのである。当該博物館は「日曜の午後だけ」という限定開館であるため今日は確実に閉まっているが、もしかしたら1両くらいなら屋外の展示があるかもしれない。 
 地図を片手に10分くらい歩いて行ってみたが、残念ながら屋外展示はなかった。しかし敷地内には自由に入れるようになっており、トラム走行用の路盤上を歩くことはできた。

@ここを走るらしい

 ファーニー・グローブ駅まで歩いて戻り、12時02分の列車でセントラルに戻った。その後は、適当に市内散策である(ほとんどの施設は1年半前に訪問済みであったが)。
 もうすることもなくなってしまったので、スピリット・オブ・クイーンズランド号が出発するローマ・ストリート駅に15時前に向かった。出発までまだ1時間弱あるが(出発予定時刻は15時45分)、すでに列車は入線していた。

@これに乗る

 列車の編成は、A(荷物+乗務員用)、B・C(レールベッド)、D(売店・ラウンジ)、E・F・G(普通席)となっており、その前後を機関車が挟んでいる。
 ホーム上をうろうろして写真を撮っているうちに準備が整ったようであり、「乗客は車内へどうぞ」というようなアナウンスがあった。ドア横にあるボタンを押して、車内へと入ってみる。

@レールベッドの車内

 座席の一つひとつが、圧倒的な大きさである。イメージとしては、フルフラットビジネスとファーストの中間くらいという感じであろうか。座席には水も備え付けられており、耳栓等のアメニティ一式も席上に置いてある(この座席と同じような広さとなると、中国新幹線の商務車クラスくらいではないだろうか)。

@通路側はお一人様用

 車両後方には2つのトイレとシャワー室、荷物置き場が完備されている(大きな荷物については、事前に預けることが可能である)。
 座席の前には、安全に関する手引きなどが挟まっている。そのうちの1枚に水色の仰々しいものがあるが、開けてみると夕食・朝食・昼食の順のメニューであった。無料のアルコールもある(確認したわけではないが、1杯(本)までのような感じである)。

@色々と選べる

 定刻の15時45分にドアが閉まり、その2分後に出発した。
 目の前の大画面(映画や音楽も再生できる)では、安全に関する案内が流れている。その画面といい上部にある荷物入れといい、あたかも航空機のような雰囲気である。

@中型機くらいの感じ?

 しばらくすると、係員が食事の注文を取りに来た。手元にはメニューがあるが、あれこれ選択肢があるのでそれなりの英会話力が必要である(この時点で、翌朝の分もどうするか聞かれる)。
 16時34分、最初の停車駅であるカブルチャーに到着した。意外に乗ってくる人も多い。
 同駅を16時40分に出発。17時過ぎには、左手に夕日が沈んでいった。

@ラウンジの様子

 この手の列車にありがちであるが、車内の乗客はほとんどが老人である。若い人は飛行機を利用するか、仮にこの列車に乗る場合でも安い座席の方を選ぶのであろう。私がいる車両は、平均年齢70歳を超えているような感じである。
 17時半過ぎには、辺りは真っ暗になった。17時33分にナンボーに到着。外が見えなくてはどうにもならないので、ジョニー・イングリッシュの映画を見ながらニヤニヤ笑う。
 18時20分頃に、夕食が配膳された。

@魚にしてみました

 予想外に、食事内容も良いものである。専用面積は座席車の倍以上は占めているし、斯様な食事の無料サービスもあるわけであるから、値段は座席車の倍以上しても不思議ではないと思われる。しかし、レールベッドの定額は519豪ドルで、それに対して座席車は369豪ドル。早期割引でレールベッドは389.25豪ドルになるわけで(私はこの額で買っている)、この価格差ならばレールベッドの方が断然良いだろう(現に出発前に調べてみたら、今日の切符もレールベッドだけは売り切れであった)。
 18時54分、ギンピー・ノースに到着した(定刻から26分遅れである)。

@ホームに出てみる

 20時過ぎにアナウンスがあり、「ベッドメークは20時30分から22時の間に行われる」とのこと。天井にあるボタンを押すと係員が来てくれるということであったが、皆同じ時刻にボタンを押すためか、係員が来てくれたのは私がボタンを押してから30分後であった。
 まずは、係員が専用の器具を座席に差し込んで起動させて、椅子の部分を「前に」畳む。そうすると、背後から折りたたまれた状態のベッドが顔を出してくる。

@第一段階

 ここから先は手動でベッドを広げシートを被せて、荷物棚に入っていた布団を掛ければ完成である。
 椅子がフルフラットになる方法もあるが、ベッド=平面で柔らかい方が良い、椅子=多少硬くて体に合うような凹凸が必要、ということなので、このようにして椅子とベッドを分けた方が良いといえるだろう。

@完成状態

 寝る準備を整えて、そのまま就寝。

■2016.7.9
 朝5時過ぎに起床、シャワーを浴びて身支度を整える。6時過ぎには周囲も明るくなってきた。

@朝靄

 6時23分、プロセルピナに到着した。遅れは31分である。駅前は何もないが地図によると近くにビーチがあるようで、座席車からはちらほらと降りている乗客もいる(駅前には1台の観光バスが停まっている)。
 同駅を出発すると、こちらの路盤に並走する形で超ナローケージが現れた。この時点では珍しいと思って写真を撮ったが、実はこの先ずっと現れて来るもので、終いには食傷気味になるくらいであった。

@サトウキビ鉄道用

 7時半を過ぎた頃に、朝食が配膳された。2種類あるうちの「温かい方」を頼んでおいたが、それにしても朝からかなりボリュームのある内容である。しかし残すのはもったいないので、全部頂く。

@この日の朝食

 ぼんやりと外を眺めていると、貨物列車を追い抜いた(最初は「すれ違い」と思ったが、機関車が反対側にあったので)。すれ違う旅客列車はほぼ皆無に等しいので、貨物ですら珍しい状態である。
 しばらくすると低速になり、並走していた道路が近づいてきた。どうしたものかと思って見ていると、どうやら橋が自動車と鉄道の混用であった。

@路面電車状態

 人家が多くなり、8時35分にエアーに到着した。
 その後は眠気もあって、しばらくウトウトしていた。時折目を覚ますと、ワラビーのような動物が平原にいるのが見えたりするが、対象が小さいので写真撮影は不可能である。
 ナローゲージとの平面交差もあったが、こちらも撮影することができなかった(急に現れるので)。

@なので、普通の景色をご覧ください

 しばらくすると大きな町中に入っていき、9時43分にタウンズビルに到着した(遅れは41分に増えている)。観光地ということもあり、レールベッドの車両を含めて結構な人数の入れ替えがあった。
 それにしても、辺りは爆音だらけである。なぜかというと、目の前がサーキット場であり、しかも今日は開催日なのであった。

@曜日からして、今日は予選であろうか

 9時55分に同駅を出発すると、係員が昼食の注文を伺いに来た。チキンを選択し、せっかくなので昼からビールも注文しておく(どうせ無料なので)。
 11時25分、インハムに到着した。事前のアナウンスで「ストレッチする方はホームにどうぞ」のようなことを言っていたので、私も降りてみる。

@ストレッチはせずに撮影をする

 ナローゲージとの平面交差はここまでも何度もあったのだが、カメラを起動している間に通り過ぎてしまうため、これまでは撮影できずにいた。じっと外を眺め続けて、インハム出発後しばらくしてやっとそれを撮影することができた(ただし、この後は立て続けに何枚も撮影できてしまったため、食傷気味になって以降は撮影するのをやめてしまった)。

@まだ新鮮だった頃に撮影

 遠くにある工場のようなもの(煙をモクモクと上げている)は、きっと製糖工場に違いない。車内プログラムに沿線紹介があったのでその部分を再生してみると、「オーストラリア最大のシュガーミルがある」と説明されており、「やはり」という感じであった。
 12時15分にカードウェルに到着したが、ここで初めて海を見ることができた(ウトウトしていた時間もあるため確実なことは言えないが、ここが唯一の「海が見えるスポット」かもしれない)。

@ちょっと遠いですが

 なお、この駅のような小さな(ホームが短い)駅では、列車は2回停まることになる。1回目:A号車から荷物を降ろす、2回目:乗客が乗っている号車から下車する、という塩梅である。
 12時半過ぎ、昼食が配膳された。「また大量だったらどうしよう」と危惧していたが、適量であったので安心した。

@食後はコーヒー等もある

 ナローゲージとの立体交差と地平線まで広がるサトウキビ畑を見続けているうちに、13時02分にタリーに到着した。ホームに出てみると、さすが「南国」という感じの暑さであり、肌寒かったシドニーとは大違いであった(当たり前だが、オーストラリアの場合は南の方が寒いので、言葉の選択肢に気を遣うが)。サトウキビ栽培が盛んであることからも推察できるように、日本で言えば沖縄のような感覚である。

@暑い

 ひたすらサトウキビ畑の中を走り続け、バビンダに到着したのは14時40分であった(いつの間にか定刻に戻っている)。
 同駅を出発後しばらくすると、右手にサトウキビ運搬の車両が見えてきた。しかも動いている=走行中である。サトウキビ列車の路盤は何度も見てきたことがあるし、観光用の列車に乗ったことはあるが、運搬用で動いているのは初めて目撃した。

@ちょっと感激

 なお運搬の手順は、刈り取る→トラックに積み込む→運搬用の貨車に積み替える、という順番のようである。二度手間のようにも思えるが、トラックが頻繁に行き交うだけの道路が整備されていないからこそ、サトウキビ鉄道が効力を発揮するのであろう。

@収穫も目撃

 15時20分、製糖工場の前で停止した。どうしたものかと思って反対側を見たら、どうやら駅のようである(ゴードンベール)。ここで3分くらい停車していたのであるが、車内にいた老客が「甘い匂いがする」と言っていたように、工場からは甘い香りが漂ってきていた。

@外はもっと強い香りがするのであろう

 15時35分過ぎ、「あと約15分で到着する」とのアナウンスがあった。その通りだとすれば、かなりの早着になるはずである(定刻は16時05分)。老夫婦たちも「Oh?」と声を出して、荷造りを始めている。
 久々の街が近づいてきて、15時47分、定刻より18分早くケアンズに到着した。

@ケアンズ駅

 先ほど「沖縄」という例を出したが、湿度が低いので快適度は高い気がする。沖縄の冬というより、北海道の夏といった感じである。
 駅から歩いて5分程度のところにある安ホテルに投宿。

■2016.7.10
 さて、今日はキュランダへの観光鉄道に乗ることにしている。この列車はツアーでも乗車することができるが、ツアーだと「途中駅のフレッシュウォーターから乗車」「往復のいずれかはスカイレール(ロープウェイのようなもの)」となってしまう。観光要素や利便性を考慮したものであるが、ただ単に鉄道に乗りたい人間(私)にとっては余計なお世話になってしまう。あれこれネットで調べてみると、「切符は当日でも買える」ということだったので、そうすることにしている。
 7時過ぎにホテルを出て、週末限定の市場を見学したり、駅周辺を散策したりしてから駅へと向かった。

@ケアンズ駅を北側から見てみる

 1番線はすでに係員が荷物のチェックインなどの作業をしているが、これは9時00分に出発するブリスベン行のスピリット・オブ・クイーンズランド号の準備である(昨日見た覚えのある顔がちらほらある)。
 その足で駅の南側を歩いていると、ちょうどスピリット・オブ・クイーンズランド号が入線してきた。「旅客列車など週に数えるほどしかないのだから、駅に停まったままでいいのに」と思ったが、実はそうはいかない。というのも、レールベッドの席は上記にある通り完全に固定しているものなので、回転などはできない。そのため、どこかで「三角線」のような施設を使って車両の前後を逆にしなければいけないのである。

@行きも帰りもA号車が先頭。

 朝の8時に駅の窓口が開いたので早速入ったが、「キュランダ行は2番線側の窓口で買ってください」とのことであった(その他、中心街と駅を結ぶショッピングセンターが9時開店=それまでは通り抜けできない点も注意事項である)。
 そちらに向かうと、すでに窓口が開いていた。往復切符を買い、2番線へと向かった。

@先頭の機関車

 客車は、様々な外見のものが12両連なっている。ほとんどがヘリテージ・クラスという普通席であるが、1両だけゴールド・クラスという上位クラスがある(無料の飲料や軽食があるようだが、気品溢れる座席はかえって使い勝手が悪そうであり、外を見るためには普通席の方がお勧めであろう)。
 私の座席は、最後尾の12号車であった。走行する車両全体の写真を撮るためには、良い位置取りであると言える。

@普通席(ツアー用の席は、ケアンズ駅の時点ではガラガラ)

 定刻から5分遅れの8時35分に出発し、ケアンズ市内を抜けるとサトウキビ畑となり、8時53分にはフレッシュ・ウォーターに到着した。ここで、大量のツアー客が各車両に飲み込まれる。
 同駅を9時02分に出発した後は、次第に登り続けていく。英語だが車内放送での観光案内もあるので、それに耳を傾けていればよい。

@右へ大きく曲がる

 次第に山深くなっていき、右手には広々とした景色が広がっていく。9時45分頃には、この鉄道でもっとも有名な橋を渡る(左手には大きな滝もある)。

@曲がり続ける

 その後も登り続け、気が付くとケアンズ一帯を見下ろせるような高いところまで上がってきた。10時15分頃、バロン・フォールズに到着。ここで10分程停車するため、乗客は撮影のため下車することが可能である。
 かなり大きな滝であるが、写真ではその雰囲気が掴みにくいかもしれない。列車も映っている写真を見れば、その壮大さがわかるかもしれない。

@列車の小さいこと

 10時30分過ぎ、終着のキュランダに到着した。
 さて、ほとんどの人はお買い物や観光が目的であるが、そうではない私は散策である。中心部にある店を一通り見た後、キュランダの集落をぐるっと一周する散策コースを歩いてみた。
 その一部で先ほど走行してきた路盤の下を潜ったのだが、なんと部分的にまだ木が使用されているではないか(メインとなる部分はコンクリートになっていたが)。

@歴史を感じる

 さて、後は14時00分発の列車で戻るだけである。単なる往路の逆戻しであるが、午前は曇っていたが昼以降完全に晴れたのと、太陽の関係で逆光にならないという条件も重なり、復路の方がきれいな写真を撮れたと思える。

@晴れ

 橋での撮影も、復路の場合は角度の関係から滝も一緒に撮影が可能であった。

@滝と一緒に

 ひたすら戻り続け、15時55分頃にケアンズに到着。安ホテルに帰る。

■2016.7.11
 本来のパターンならば「翌日は適当に観光をして、後は日本に帰るだけである」で終わるのであるが、今日は可能な範囲で鐡ネタを拾うことにしている。
 まずは、廃線跡である。港湾地区に行くとよくあるのだが、朝食後に港の南西側を歩いていると、やはり存在していた。クルーズターミナルの正面には整備された廃線があり、その先のコンベンション・センターの近く(南側)には放置されたままの路盤も発見することができた。

@整備されている方

 ホテルをチェックアウトし、ショッピングセンターなどをふらふらしてから、ボタニック・ガーデンへ行き、まずは普通に観光。続いて、最後の鐡ネタである。
 実は昨日キュランダへの往復をした際に、ボタニック・ガーデンの近くに鉄道車両が係留されていたのに気づいていたのである。記憶を頼りに向かってみると、確かにあった。
 しかし、車両のある反対側の敷地は入ることが不可能である。なので敷地に直接向かってみたが、私有地であるため入るのは当然躊躇われる。
 と、建物の軒下で「いかにも休憩中」という労働者がいたので、「写真撮ってもいいですか」と尋ねると「もちろん」というありがたい返事であったので、敷地内に入って撮影をした。

@サバンナ・ランダー号

 この列車は、ケアンズ周辺を周遊する観光列車である(けっこう良い値段するようである)。車庫内に2両編成の列車が整備中であったので、この車両は用済みの旧いものか、予備車かもしれない。

 さて、今日はシドニーまで移動する予定である。空港までは3キロ強、当然、歩いて向かった(この季節だからなんとか歩けたが、暑い季節は避けた方がいいでしょう)。

 蛇足だが、シドニーまではJALの乗り継ぎとして予約しているため、事前の座席指定ができていない。ケアンズ空港の自動チェックイン機で操作していると、なんだか妙に前の席である。結果、久々のインボラ(無償アップグレード)であった。昔は頻繁にあったのだが、ここ3年くらいはかなり少なくなっていたので、久々のビジネスである。

@ありがたく頂く

 

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